内容説明
都内の一流ホテルで、不動産ブローカーを営む男が殺された。だが、現場に手がかりはなく、はやくも捜査は難航していた。ニュースで事件を知った浅見光彦は母・雪江に相談を持ちかけられる。旅行帰りに被害者を目撃したらしいのだ。その際に、男は携帯電話で「アサヒのことはよろしく」と大声で頼んでいたという。「アサヒ」とは何か!?浅見は事件解決のために、死者が遺したメッセージの真相を追うのだが…。名古屋、北陸、そして東北へ―。名探偵浅見光彦の推理が冴える長編旅情ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sora
29
事の発端が母親っていうのが新鮮。それに3つの朝日を追って、旅をするのも。「あっ、ここ、行ったことがある。」「いってみたい。」なんて思いながら読めるのが楽しい。浅見光彦は名ガイドです。もちろん、事件解決までの道のりも楽しいけれど。2015/06/20
jima
7
列車の中で聞いた「朝日」とは?ずっと積読本だった本書をようやく読み終えた。2025/03/08
Kiyoshi Utsugi
5
山形県の朝日村、新潟県の朝日村(朝日スーパー林道が、この二つの朝日村を結ぶもので、かなり前にオフロードバイクで走ったことがあります。)等を舞台にしています。 長野県にある善光寺からの帰りに浅見光彦の母親である雪江がグリーン車の同じ車両に乗り合わせた不動産ブローカーの島田清二が目黒の「四季」というホテルで何者かに殺されます。 グリーン車で雪江の聞いた「アサヒのことはよろしく」という言葉が、浅見光彦が推理を進める上での重要なヒントになります。 面白かったので、やはりいつものように一気読みとなりました。2019/05/27
しんた
5
偶然が多すぎて嘘くさい。動機も手抜き。全般的に女性が活躍。暗躍する深雪が独身浅見と渡り合うシーンは見もの。2014/12/06
たなかりょーた
3
「う」内田康夫 やたらと動き回る主人公です。 まじめに推理しているのだが、なんとなく楽しそうに思える不思議な読了感な作品でした。著者本人が書くあとがきにのよると旅小説なる評価を受けている作者みたいです。 納得いく捜査描写でした。 取材と言う仕事で各地を旅できるのは羨ましいが「仕事」で行く旅はどうなんだろうか。 なんにせよ、この作者のミステリではない作品を読んでみたいと思うほど主人公が各地を回る描写は魅力的に感じました。2018/01/17
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