目次
プロローグ―人間の危機
1 神戸詩人事件の記憶
2 「いたましさ」について
3 遠方の跫音―友情論
4 神戸モダニズム―奇妙な命名
5 神戸で開催された『死刑宣告』の出版記念会
6 資料滅亡、散逸という事態
7 「雑」とはなにかー他者性としての雑誌
8 戦争の、前、中、後、の時間
9 もう一つの地域史―私的記憶から歴史へ
エピローグ―生きて、わかれゆく
補注1 『兵庫文学雑誌事典―詩誌及関連雑誌』(仮称)作成のために
補注2 雑誌の記憶から、安永捻和に聞く
海山のあわいから―あとがきにかえて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
かふ
14
直接的な動機は『現代詩手帖』のモダニズム特集で興味を持って読み出したのだが、阪神大震災によってそれまで保存されていた資料が塵芥に化す。その過程で君本昌久が発行していた同人誌『蜘蛛』を読み、戦前のモダニズム詩人の弾圧事件「神戸モダニズム」事件を知り、そこから資料探しとして当時の同人誌から社会を読み取ろうとする。そこにはベンヤミンの思想や、直接的には鶴見俊介のフィールドワーク的な編集としての仕事が同人誌調査になっていくのだが、戦後の君本昌久の調査が、そのような神戸モダニズム詩人の行方を明らかにする。2026/04/06
ぽんぷ@大阪
0
本書p201より引用。`「書かれたもの」が、既にないという散逸の事態。だが「書かれたもの」がないからといって、出来事がなかったことには繋がらない。ところが歴史は、「書かれたもの」による言説である。´この言葉こそが本書の真髄であると思う。 2012/03/10
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