出版社内容情報
レコード・コレクターズ誌で一、二を争う人気連載を単行本化して2巻同時刊行！ 日本にロック／ポップスを紹介した業界人の貴重な証言を集成します。
第1巻は、情報のない時代に日本にロックを紹介したレジェンドたちが中心。レコード会社、放送局、音楽出版社、海外アーティスト招聘会社で活躍した人たちに、さまざまなお話をうかがいます。聞き手は新聞記者歴40年以上となる篠崎弘。当事者だからこそ語れる知られざるエピソードが満載です。
＜もくじ＞
前書き
石坂敬一氏／ビートルズの三代目ディレクター
亀渕昭信氏／深夜放送で洋楽をかけまくったDJ
折田育造氏／アトランティック・ソウルに魂をかけた男
金子秀氏／戦後の洋楽トップ・ランナー
波田野紘一郎氏／NHK「ヤング・ミュージック・ショー」のディレクター
寒梅賢氏／カーペンターズを日本で大ヒットさせた男
石川博明氏／CBS・ソニーの創業メンバー
瀬川昌久氏／チャーリー・パーカーを生で見た男
本田悦久氏／ビクターのポップス黄金期を担当
石島稔氏／RCAのロック担当ディレクター
朝妻一郎氏／楽曲管理会社でヒットをアシスト
高橋裕二氏／エピックで日本独自のヒット連発
横山東洋夫氏／70年代に大物バンドを招いた“呼び屋”
佐藤修氏／“ニュー・ソウル”の命名者
塩田眞弘氏／ビー・ジーズの大ヒットを手がける
高久光雄氏／フレンチ・ポップスをブームにした男
林博通氏／クイーンを日本に呼んだ男
本間孝男氏／セックス・ピストルズを担当した男
初出一覧
後書き
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
qoop
5
海外ロック／ポップスはどのように受け止められ、どうやって流行ったか。主に60年代以降の音楽業界で〈洋楽〉市場に携わってきた人々へのインタビュー集である本書は、意訳に過ぎる邦題やキャッチコピー、日本市場のみのヒットなどを誰が仕掛け、どう売ったかを明らかにする好著。単純に海外の流行を日本に持ってくるのではなく、独自の改変や契約違反まがいの売り方で既成事実を作ってしまう、やったもん勝ちの精神が横溢し称揚された時代。60年代といういうよりも昭和といったほうが似つかわしい仕事ぶり。驚くと同時にウキウキしてくる。2018/06/01
