感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シンドバッド
5
スペイン語を理解することができない私には対訳のメリットを享受できていないものの、オクタビオ・パスの魅力が増す本。 2016/01/07
イシュア
1
「うねうねと、行きつ、戻りつ/迂回する河の蛇行/それでもかならず辿り着く」 この長編詩は古代マヤにおける一つの周期の終わりと始まりが意識され、円環の構造をなしている。太陽、石、水、生と死、愛と孤独、長い詩のなかには様々な象徴が現れては消える。円環たるこの詩はさながら人の一生の走馬灯といったところか… 「落ち、戻り、自ら夢見る/そして未来からの別の眼差しが/別の生を、別の雲を夢見る、そして別の死を、死ぬ!」 本書は翻訳文とスペイン語の原文が収録されているので個人的にはすごく助かった。2015/06/16
ゆれる
1
「オクタビオ・パス生誕百周年記念 東北被災地からの邦訳 被災地の中でパスを読み、邦訳する、そして日本とメキシコに希望の橋を架ける。」(裏表紙より) 詩集は1957年、『奥の細道』の翻訳と同年に出されたものだという。複数添えられた(といっても本の3分の1を占める)エッセーも興味深く、芭蕉好きとしてもこの詩人に興味を持った。訳詩と同ページに原文が添えられているのもよい。2015/03/13
悸村成一
0
図書館本。 502014/08/16
itsumiKshi
0
珍しくも、現在新刊書店で手に入る、オクタビオパスの、詩。イメージの洪水。愛の良き部分と恐ろしい部分。ネットで簡単に歌詞付きの音楽が手に入る今は、本で見る詩は(特に翻訳詩は)時代遅れなのかな、と思ったら、そんなことはまるで無い。しかし、一方で難解。2020/03/24