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内容説明
英仏の文化を純粋種の文化と考えるのに対して、日本の文化を、雑種の文化の典型として考え、しかも、善悪の価値観から分離したことに特色をもち、それゆえに希望もあると説く「日本文化の雑種性」のほか、「雑種的日本文化の希望」「日本人の外国観」「日本人の世界像」など10編を収録。当代第一級の国際的文化人・加藤周一が精緻に腑分けした、鋭利な洞察による個性的日本文化論。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イノ
19
なんでも取り込んで自分達の形にしてしまう日本の雑種文化について。1974年当時の日本の事なので今では違うなと感じること多い。あまり記憶に残らなかった。2017/12/10
nstnykk9814
7
読了、というより高知へ帰るバス車中で読み飛ばし。随分前に古本屋で買って、食指が動かず放っていた。だったら買わなきゃいいようなものだけど、日本人論に興味があった学生時代の残り火のようなものがまだあって、つい手に取ってしまう。しかし、もう頭にうまく入っていかないのは、やっぱり歳を喰ったからか、若い頃に背伸びをしていたということだろうか。2015/02/09
まじょるか
5
英仏は純粋文化、日本は純粋な雑種文化という主張。和魂洋才でなく精神の部分でも西洋の考えが入ってきている。もう逆戻りできぬほど。2014/03/06
sukham
1
この本の各編で書かれたこと、考察の結果、提示している見解…それらのうちどれ程2018年現在の日本及び世界(地球)に当てはまるのか 検討してみるのは あながち時間の無駄ではないだろう。p.170「教師と十歳の子供との間では(人権問題は)いくらか事情が違うと考えるのが常識ではないか。」私見…国連の「子供の人権条約」は錦の御旗か?昨今の某国の学び舎では子供の教師・大人への暴言・暴力・示威行為等は問題とは見做されていない。p.178「一部の中学生への英語教授は必要だが全部への教授は無駄が多くて不経済」なのか?2018/01/08