出版社内容情報
■ 編集 ■
緒方 一喜/(財)日本環境衛生センター技術顧問
光楽 昭雄/(元)国立衛生試験所食品部主任研究官
■ 執筆者 ■ 14名
第 1章 食品・薬品混入異物総論
第1節 混入異物概論
第2節 危害情報システムから見た異物混入の実態
第3節 食品の異物混入にかかわる衛生上の取扱いと対応
第 2章 食品・薬品に混入する異物
第1節 混入異物としての侵入昆虫
第2節 貯蔵食品の害虫
第3節 食品・薬品中に発生するダニ
第4節 混入異物としての動物類とその排泄物
第5節 食材由来の寄生虫
第6節 混入異物としての毛 - 人毛および動物毛の鑑別法と留意点
第7節 鉱物性異物と植物性異物
第 3章 食品・薬品の混入異物対策
第1節 異物の検査法
第2節 異物混入の原因・経路究明法
第3節 工場・事業所における異物混入防止対策
第4節 加工食品の製造・流通過程における害虫の混入とその防止対策
第5節 食品の製造・流通過程における異物の探知と除去
第6節 医薬品の異物混入防止対策
第7節 輸入農作物の取引に関するトラブル対策 - 異物混入を中心として
≪事例研究≫
★「食品・薬品の混入異物対策」 増補改訂版の刊行にあたって
初版の刊行から15年が経過した。この間、日本社会の変化には目を見張るものがあったが、食品・薬品業界でも消費者動向の面でも例外ではなかった。
食品薬品の品質管理面への消費者の眼はますます厳しくなってきている。本書の初版が刊行された頃は類書は皆無であり、本書は食品薬品の異物問題の
唯一の専門書として関係者の座右の書となった。しかし、15年の歳月の間に、次々刊行された類書の数は五指では足りないほどとなった。このことは、異物混
入がいかに企業や管理担当者を悩まし、問題が増大し深く潜行してきているかを物語っている。
15年の間には学問技術の進歩も著しく、業界・消費者の世界の変化も顕著であったので、これに沿って大部の書き下ろしを行い、全面的な改訂を行うことと
した。現場の実務技術にも対応できるような最新の技術指針やマニュアルも盛り込んである。初版に欠けていたところを埋め、さらに充実したものになったと自
負している。