王妃アリエノール・ダキテーヌ

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王妃アリエノール・ダキテーヌ

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  • サイズ A5判/ページ数 337p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784938165178
  • NDC分類 288.493
  • Cコード C0022

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

松本直哉

26
自らの宮廷を文芸サロンにして吟遊詩人を厚遇する(ほぼ同時代の)平安貴族のような一面だけでなく、東はパレスチナ(十字軍に従軍)から西はスペイン、イングランドにわたって踏破する行動力、豊かなアキテーヌ地方の経済力を背景に英仏二国のはざまを泳ぎ渡る政治力、逆境にも虜囚生活にもへこたれない強い精神力が忘れがたい印象を残す。自らの領地や血縁へのこだわりはもちろんあったにせよ、それだけでなくより広い視野、フランク王国時代の欧洲の平和的な統一をいま一度取り戻すことへの意志を垣間見ることができるような気がする。2023/05/22

まふ

3
変型判の縦長の読みにくい本であった。内容的には歴史の中の仏英両国の女王であった「ヨーロッパの母」であるアリエノールの80年にわたる一生の物語。面白い。「アナール派」ではないとは思うものの、よく調べている。著者は中世歴史学の大家。英国が仏国の臣従関係にあったところが歴史を面白くしている。「冬のライオン」でキャサリーン・ヘプバーンが名演技をしたことでこの女王の名前はよく記憶している。2019/06/08

Arte

2
資料から構成した12世紀のイングランド王妃の伝記。仏大領主の跡継ぎとして生まれ、仏王ルイ7世と結婚するが、イヤになって離婚し、直後に当時は仏大領主でもある英王ヘンリー2世と再婚し、そのうち浮気した夫と対立し、82歳で大往生。最愛の息子リチャード獅子心王は子を残さずに先に死んだが、スペイン王室に嫁いだ娘が産んだ子を通じて、ヨーロッパ中の王室に子孫がいるという。聖地エルサレム奪還のために、えらい遠くまで十字軍しに行ってたのねとか(巡礼でもあるので妻子連れが普通らしい)封建領主は領主の性格が大事とか面白かった。2015/11/13

seichan

1
調べ物のために読破。ヨーロッパ中世の歴史には無知だったが、なんというか存在感ありすぎな多情多恨なパワフルな女性だわな。つまんねー亭主と離縁してライバルと結婚したり、宮廷風恋愛と吟遊詩文化をゴージャスに保護・謳歌しまくりだし、夫と反目したら息子たちを焚き付けて反抗させたあげくに監禁されたり、それでも長寿で息子たちの尻ぬぐいにも東西奔走して、やはり女傑一代としてすさまじい、注目すべき人だと思った。 2021/08/16

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