内容説明
介護現場において、外国人介護職が専門職として業務を遂行する際に必要な日本語能力を測定するために、特別に開発された「日本語能力測定基準」ワセダバンドスケール(介護版)。今、日本語で何ができていて、どのような問題があるのかという「現在の日本語能力を把握」でき、次にレベルアップするためには、具体的にどのような学習をするべきか、「次の目標に到達するための適切な方法」が示されている。
目次
第1章 今、外国人介護職は(外国人介護職が必要とされる社会背景、働いている仕組み、制度、資格;現在はどのように働いているか、どのように日本語が教えられているか ほか)
第2章 こうして教えれば介護現場の“戦力”に育つ(理想的な日本語教育のフローとは;日本語能力測定のコツ ほか)
第3章 外国人介護職のための日本語能力測定基準「ワセダバンドスケール」活用法(外国人介護職にとって必要な日本語能力を測定する;ワセダバンドスケール(介護版) ほか)
第4章 介護専門能力を向上させる日本語学習指導法(語彙編;文章編 ほか)
著者等紹介
宮崎里司[ミヤザキサトシ]
早稲田大学大学院日本語教育研究科教授。東京大学国際高等研究所客員教授。日本言語政策学会(会長)。ベトナム日越大学日本語教育プログラムプログラムディレクター。モナシュ大学日本研究科応用言語学博士(Ph.D)。東京都墨田区において、すみだ日本語教育支援の会を立ち上げ、会長として長年、介護職に就く外国人に対する日本語教室の運営に携わる。専門は介護の日本語教育、第二言語習得、言語教育政策、サスティナビリティ。主著『ことば漬けのススメ』明治書院(第2回国際理解促進優良図書優秀賞)
中野玲子[ナカノレイコ]
すみだ日本語教育支援の会。早稲田大学日本語教育研究センター非常勤インストラクター。中央大学ライティングラボ・スーパーバイザー。専門は介護の日本語教育、アカデミックライティング
早川直子[ハヤカワナオコ]
(独)国際交流基金バンコク日本文化センター上級日本語専門家。EPAに基づくフィリピン人看護師・介護福祉士候補者に向けた日本語予備教育事業訪日前研修第9期教務主任。専門は専門日本語教育
奥村恵子[オクムラケイコ]
早稲田大学日本語教育研究センター非常勤インストラクター。首都大学東京「アジアと日本の将来を担う看護・介護人材の育成」事業EPA介護福祉士候補者学習会日本語コース・専門日本語コース講師。専門は専門日本語教育・年少者日本語教育(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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