内容説明
本書で取り上げたのは、南北戦争後の共和国の在り方を模索し、「自由と平等」を掲げる国是と現実のギャップに挑戦した人々である。取り上げた人々の名を今日知る人は少ない。美術館関係者、画家、教育関係者、実業家とその妻、セツルメント関係者など、地位も地域もばらばらな人々である。しかし振り返ってみると、彼らが南北戦争後の新しいアメリカを生き、今日に続く軌跡を残していることが見えてくる。
目次
第1章 ウィリアム・T.ブロジェットの奴隷解放―パーラーに集う家族が隠す不安と怖れ
第2章 セイモア・イートンの青年教育―幼児絵本に潜むアメリカ帝国の野望
第3章 ジョン・J.グレスナー夫妻の理想郷―拒絶される移民と「殺害される」女性たち
第4章 エレン・ゲイツ・スターの抵抗―世俗化を拒むアメリカの底流
第5章 ヴィーダ・ダットン・スカダーの「融合」―社会主義を拒絶するアメリカの深層
第6章 ジェーン・アダムズの挑戦―今へと続くアメリカの課題とタブー
著者等紹介
杉山恵子[スギヤマケイコ]
1952年、札幌生まれ。恵泉女学園大学名誉教授。1975年、津田塾大学学芸学部卒業。同年アメリカ、バージニア州ランドルフ・メイコン女子大学に留学。人種差別と親日の南部社会に接し、アメリカの歴史文化への興味を深める。その後、マサチューセッツ州スミス大学を経て、ニューヨーク州コロンビア大学大学院へ進む。専攻アメリカ史。コロンビア大学大学院歴史学科修了。M.Phil.(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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