出版社内容情報
顔をうばわれた身体だけが、すこし離れた位置に局在化し、「それがあるいている」。(…)そうだ、詩作のさだめとして―「詩の顔」はきえてゆく。だれかの身体だけがのこる。
(「放心」)
「すくなさが書く」とはどういうことか―。詩の現在に一石を投じた『換喩詩学』『詩と減喩』に次ぐ、詩論集第3弾。「現代詩手帖」2016年の詩書月評など、詩のフィールドを賦活させる最新批評。
阿部嘉昭[アベカショウ]
著・文・その他
内容説明
「すくなさが書く」とはどういうことか―『換喩詩学』『詩と減喩』につづく、詩論集第3弾。詩のフィールドを賦活させる最新批評。
目次
1 詩書月評2016(幽体化する音韻;女になること、女であること;告げんとしつつたわむ言葉は ほか)
2 詩の顔、詩のからだ(承認願望;ライト・ヴァース;羞恥 ほか)
3 補遺と2017年詩集(あたらしい感情;裸形への解体―瀬戸夏子について;端折るひと、神尾和寿 ほか)
著者等紹介
阿部嘉昭[アベカショウ]
1958年東京生。評論家、著書多数。北海道大学文学部准教授、映画・サブカルチャー研究、詩歌論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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