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内容説明
数多い神話の中でも、すぐれて力強く、豊かな魅力にあふれたギリシア神話を、格調高い訳文と絵で贈ります。小学校中学年以上。
目次
ギリシアの神がみについて
プロメテウスの火
パンドラ
デューカリオンの大こうずい
アポロンとダフネ
アポロンとヘルメス
ヘルメスとアルゴス
デメテールとペルセポネ
パエトンと日の神の車
ペルセウス
カドモス王
イアソンと金色のヒツジの毛皮
ベレロフォンとペガソス
エコー
ナルキッソス
アラクネ
ヘラとハルキュオネ
ミダス王
ヘラクレスの十二のぼうけん
テーセウス
ダイダロスとイカロス
オルペウスとエウリュディケ
エロスとプシュケ
「トロイア戦争」と「オデュセウスのぼうけん」のお話のまえに
トロイア戦争
オデュセウスのぼうけん
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
yamatoshiuruhashi
46
先週「冬の星座」の歌を思い出す機会があり、星座の本から此処へたどり着いた。石井桃子によるギリシャ神話物語。昭和33年初版、2000年加筆修正。懐かしい。小学生時代の愛読書のひとつだった。ギリシャ・ローマ神話のみならず記紀も含めて多神教の神話は物語として面白い。神々の言行にも矛盾があるのだが、それがまた人間が考え感じた神々の在り方や当時の生活を偲ばせる。今に残る遺物・遺跡や本当にあったらしい歴史と神話が混沌としているのもまた逆説的ながら、「神の絶対性」を追及して他を排斥すると言うことがなく安心して読める。2021/01/29
かまる
27
ギリシア神話における沢山の美しい物語を、石井桃子さんによる優しい文章で紡いだ一冊。数多の神々が登場するギリシャ神話だが、児童書として書かれたこの作品は読みやすく、文体からもとても魅力的であった。神々の嫉妬や欲望、贔屓が次々と溢れ、「これがギリシャ神話か」と妙に納得。ペルセウス、ヘラクレス、テセウスらの英雄譚には心躍らされ、現代でも使われる「エコー」や「ナルシスト」等の言葉の根源となる話も面白い。トロイ戦争、オデュッセウスの冒険も収録されているが、訳者による若干の変更点も興味深く、三度目の冒険譚を楽しめた。2026/09/21
しゃん
24
小学校中学年以上が対象となっているが、訳が読みやすいので、大人の私でも十分楽しむことができた。小品を前に並べ、最後にトロイア戦争とオデュッセイアを持ってくるあたりの配列もよかった。ギリシア神話を俯瞰できた気がする。これを読んで、ギリシア神話について忘れていた記憶が蘇った気がする。ずっと積読になっていたイリアスを読んでみたくなった。本の装丁もまた良し。それにしても、ギリシアの神々は奔放だなあ。2019/11/23
くみ
23
石井桃子さんの柔らかい語り口読みやすい。そしてギリシア神話の流れがよくわかります。断片的に知ってたあのエピソードはここと関係してるんだなとか体系的に知ることができました。子供の頃「岩に縛られるプロメテウス」の話が衝撃的でしたが、それが人間の生活を豊かにさせようの火を盗んだのをゼウスに激怒されて、というのを今回思い出して、その理不尽さに悶々としました。ヘラクレスってこんなに命張ってたのに、最後は女性問題で亡くなったんだ、とかトロイア戦争後のオデュッセイアの冒険など、子供向けとは思えない充実さです。2020/02/16
ぱせり
16
子どもの時には不満だった物語の淡白さ(?)が、今の私には好ましい。天高くから地上を俯瞰しているような読み心地。オリュンポスの山よりもはるかに高いところから、世界を見下ろしている。この世界のおおらかさ、美しさに魅了される。神々は気まぐれで嫉妬深いし、人たちはそうした神々に翻弄されながら、逞しく生きている。悲劇さえも、生命の賛歌のようだ。 2016/11/06




