出版社内容情報
ハンバートは荷車を引く馬です。くず鉄集めのファーキンさんと一緒にロンドンの町をまわります。街の子ども達ともうまくやっています。
時々、立ち寄るレストランでの、ビール工場の馬たちは、ひどい自慢やでした。特に自慢するのは、ロンドン市長の就任パレードで金色の馬車を引くことでした。それに、ハンバートは、うらやましく、世の中って不公平だと思いました。ところが、そのパレードの途中、金色の馬車の車輪が壊れてしまい、市長さんは立ち往生。その時、ハンバートは、ファーキンさんが止めるのも構わず市長さんの元へ。市長さんは言います、「よくきてくれた、市役所までつれていってくれないか」。そのあとの市長就任のパーティーにも招待され、市長の隣に、ハンバートとファーキンさんは座ります。今でも、ハンバートとファーキンさんは、その時のことを思いだしています。
また、ハンバートにいつも連れそっている寡黙なファーキンさんからは言葉ではない、温かいものを感じるのではないでしょうか。(サポートセンター T・N)
およそ7~8才から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ume 改め saryo
26
(*^0^*)/味がある作品ですね!! さすがバーニンガムさんと言ったところでしょうか。 絵の描き方が特徴ありますね。寂びた哀愁のある感じが何とも言えませんね(^^)/2014/01/21
ひな
19
先月のぶっくくらぶより長女用その1(長女は自分で読んでしまうので私は後で読もうと思ってたら月をまたいでしまった)。他の馬の話を聞いて羨ましく思うハンバートだけど、チャンスを逃さず行動する勇気が素晴らしい。「いまだ、と思ってとびだす」くらいの行動力、大事にしたい。バーニンガムさんの独特の絵も私は好きなのだけれど、長女にはあまりはまらなかったらしい。。2016/12/01
Lesen
18
荷車を引く馬のハンバート。市長さんの金の馬車を引く馬達が羨ましい。チャンスが来た時に行動できるのが良いですね。見逃さず勇気を出して、願いを叶える、そういう事を教えてくれる絵本。2014/06/29
Cinejazz
13
ハンバ-トは、荷車を曳く馬として、屑鉄集めのファーキンさんと、毎日一生懸命に働いていた...ある日のこと、ファ-キンさんが波止場町のビール工場にお昼ご飯を食べに寄ったときのこと...ハンバ-トは、ロンドン市長が乗る金の馬車を曳く、毛並み良さを自慢する6頭の馬と出会う。「お前が曳くのは、鉄屑の荷車だけだろ」と蔑まされる。ハンバ-トは「世の中って、なんと不公平なんだ!」と沈みこむ...翌日、ロンドン市長誕生のお祝いパレ-ドで、金の馬車の車輪が壊れてしまったのを目撃したハンバ-トは・・・!🐴2023/12/12
マツユキ
13
ジョン・バーニンガム好き。 くずてつあつめのファーキンさんと働くハンバートは、市長の馬車を曳くビール工場の馬を羨ましがっていましたが…。 毎日の労働に必要なもの。市長さんさすが!ハンバートもさすが! 2021/07/11