講談社学術文庫<br> ライシャワーの日本史

講談社学術文庫
ライシャワーの日本史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 494p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061595002
  • NDC分類 210.1
  • Cコード C0121

内容説明

今日の日本はいかにして形成されたか。日本の気候風土と日本人の創意工夫の気質は、繊細な美意識と逆境から立ち直る精神を培う一方、背後から政治が操られる独自の支配形態を生み出した。日本生まれの著者が、東西世界を見渡す高い視点から、日本史の主流と傍流とを区別し、各時代の危機的局面を日本人がどのように克服していったかを明らかにする。

目次

第1部 伝統的な日本(国土と民族;中国の模倣時代;国風文化の発展 ほか)
第2部 近代化される日本(近代国家への移行;立憲政治と帝国;経済と政治の発展 ほか)
第3部 戦後の日本(アメリカの占領;国家の存続;戦後の達成 ほか)

著者等紹介

ライシャワー,エドウィン・O.[ライシャワー,エドウィンO.][Reischauer,Edwin O.]
1910~1990。東京生まれ。アメリカの歴史学者。ハーバード大学教授、駐日大使を歴任。第二次大戦中より米国の対日政策に参与、知日家として知られる

国弘正雄[クニヒロマサオ]
1930年、東京生まれ。東京国際大学教授を経て、現英国エジンバラ大学特任客員教授。元参議院議員。著訳書多数
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カザリ

47
まとめすぎなので、自分で歴史を咀嚼し終わってから、一つの意見として聞くといい感じがする。2014/08/30

shokenmori

3
日本に文明が芽生えた縄文時代初期から1970年台までの政治、思想、文化、他国との関係まで、詳細に綴る。米国人から見た客観的な視点で語られているのが特徴。日本人が書いた歴史書にはない着眼がある。また翻訳本とは思えない自然な文章も凄いところ、訳者のアドリブがきいてる。2016/05/09

よし

3
対日戦のアドバイザー役や駐日大使を務めただけあって、さすがに日本の思想、文化に対する理解が深い。神道の宗教観を根底に持つ日本人が、荘園制や封建制を経て、日本独特の「国体」を築いたという一連の分析は非常に的を得ているように思う。日米の架け橋としてご尽力されたことがよく分かる著作。敬意を表したい。2014/03/05

むとうさん

3
少なくとも今のアメリカの指導者世代にとっての日本観がこれを元にしていることは想像に難くない。それを踏まえて読むと、やはり戦時中の日本は特異な時代であり、本来の日本は勤勉さや進取の精神を持つ国だという主張が、戦後の日米の(一部から猛烈に批判されるような)密接な関係のベースとなっていると言える。靖国参拝にアメリカがかなり強めの懸念を示すのも、その前提が崩れてしまうからではないかな。まぁ全体的に「日本びいき」であることは否定できず、今の「失われた20年」だのを見てあの世でライシャワーさんは何と言ってるやら。2014/02/28

すぐる

2
◎:元駐日大使で歴史学者のライシャワーが、海外の人に日本の歴史の流れを説明するために書かれた本を邦訳した一冊です。流れとしての日本の歴史、他国との比較、海外からどのように見られているのかなどを感じることができるとても良い本です。2013/11/28

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