出版社内容情報
日本植民地教育史研究会運営委員会[ニホンショクミンチキョウイクシケンキュウカイウンエイイインカイ]
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内容説明
日本植民地教育史研究会は、「日本」の植民地支配に関心を寄せるメンバーが多いが、それだけを研究していたり、関心とする者だけから成り立っているわけではない。そこで、広く植民地支配にかかわる「文明化」をキーワードとして、本年報のタイトル「『文明化』による植民地支配」を設定し、「文明化」の実態、その問題点や影響などを考察しようと試みた。
目次
特集 シンポジウム(研究集会シンポジウム)(植民地教育支配と天皇制―欧米帝国主義との違いに視点を置いて;ベトナムにおけるフランスの植民地教育政策―「文明化使命」をめぐって ほか)
個別論文(「満洲国」の蒙古族留学政策の展開;「東亜新秩序建設」と「日本語の大陸進出」―宣撫工作としての日本語教育 ほか)
旅の記録(開発・文化・学校―2001年タンザニアの旅から;「南洋皇民」の公学校教育、そして今 ほか)
方法論の広場(研究動向)(日本植民地下朝鮮における体育・スポーツの歴史研究;植民地研究と「言語問題」に関する備忘録 ほか)
書評(小森陽一著『ポストコロニアル』;稲葉継雄著『旧韓国~朝鮮の日本人教員』)
図書紹介(槻木瑞生他「大東亜戦争」期における日本植民地・占領地教育の総合的研究;宮脇弘幸編『日本語教科書―日本の英領マラヤ・シンガポール占領期(1941‐45)』)
研究会の歩み(「植民地教育史研究」第11号、第12号)