内容説明
90歳を過ぎてなお、精力的に制作活動を続ける一方、名エッセイストとしての顔を持つ画家・野見山暁治。海っぱたのアトリエをとりまく景色、藤田嗣治・麻生三郎・香月泰男・木村忠太・森芳雄・小川国夫・田淵安一たちとの邂逅、パリ時代の記憶、3・11から3ケ月後の被災地で感じたこと…、ありのままに綴った画家・野見山暁治の最新エッセイ集。
目次
過ぎゆく夏
セピア色の原点
一瞬のかたち
異郷の陽だまり、木村忠太
脇田和さんと小鳥
先駆者―岸田劉生の魅力
福岡での一年―今西中通
ベスパの話―小川国夫
森芳雄の顔
女と桜と―白根光夫〔ほか〕
著者等紹介
野見山暁治[ノミヤマギョウジ]
1920年福岡県生まれ。43年東京美術学校油画科を卒業。応召、45年傷痍軍人福岡療養所で終戦を迎える。52~64年滞欧。58年安井賞受賞。68年東京藝術大学助教授(72年教授)に就任(81年辞職)。78年『四百字のデッサン』で日本エッセイスト・クラブ賞受賞。1992年芸術選奨文部大臣賞受賞、1994年福岡県文化賞受賞、1996年毎日芸術賞受賞。2000年文化功労者顕彰。現在、月刊誌「美術の窓」にて「アトリエ日記」を連載中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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