内容説明
スペインの征服によって先住民文化の消滅という悲劇に見舞われたキューバ。かかるアイデンティティー喪失感から、いかに回復し、真に自発的、内発的美術の創造と表現を求めるに至ったか…。先住民時代から20世紀現代まで、キューバ美術の歴史過程を追う本邦初の試み。
目次
1 先住民時代の美術
2 植民地時代の美術
3 二十世紀キューバ美術の流れ
4 革命期のキューバ美術
5 キューバ美術の国際化
著者等紹介
加藤薫[カトウカオル]
中南米美術史研究者。1949年、神奈川県鎌倉市生まれ。現在は静岡県御殿場市在住。国際基督教大学卒。Bゼミ・スクール修了。ウニベルシダ・デ・ラス・アメリカス(メキシコ)大学大学院修了。メキシコ国立美術研究所研究員などを経て現職は神奈川大学教授。日本ラテンアメリカ学会会員、美術史学会会員、LASA会員、NALAC会員、スペイン・ラテンアメリカ美術史研究会会員など
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