出版社内容情報
植物人間となった幼い命を救うため現代医学の限界に挑む若き脳外科医と、身障児を持つ親の苦悩と魂の葛藤。永遠の命題を問い直す。
内容説明
植物のように生きることを運命づけられた幼い命を救うために、現代医学の限界に挑む若い医師。ヒューマニズムとは何なのか、愛とは何なのか、そして命の“重み”とは―外科医として、文学者として、人間の魂と肉体の気高さ、はかなさを見つめつづけてきた作者が、永遠の命題をあらためて問い直す力作長編。
著者等紹介
渡辺淳一[ワタナベジュンイチ]
昭和8(1933)年、北海道生まれ。札幌医科大学医学部卒業。元同大学整形外科学教室講師。医学博士。45年7月「光と影」で第63回直木賞を受賞。55年「遠き落日」「長崎ロシア遊女館」で第14回吉川英治文学賞を受賞。平成15年、紫綬褒章受章、第51回菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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