ウェルギリウスの死〈上〉

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ウェルギリウスの死〈上〉

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  • サイズ B6変判/ページ数 416p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784911290002
  • NDC分類 943
  • Cコード C0097

内容説明

20世紀ドイツ文学の記念碑的小説復刊!古代ローマの大詩人ウェルギリウスの死の直前の18時間を描いたヘルマン・ブロッホの畢生の大作。詩人ウェルギリウスは、アテナイからローマへの帰国の途中ブルンディシウムの港で熱病に侵され、死の思いに耽り詩人としての自分に思い及び、やがて未完の大作『アエネーイス』についてある決断をすることに。現実と非現実、過去と現在と未来、意識と超意識が内的独白で融解していく。1977年発行集英社版『世界の文学』に収録の同書名の復刊し、解説(原田義人)を追加。

著者等紹介

ブロッホ,ヘルマン[ブロッホ,ヘルマン] [Broch,Hermann]
1886年ウィーンでユダヤ系の裕福な紡績業者の長男として生まれ、実業家としての道を歩むも一転、1927年に工場を売却し、その後ウィーン大学で聴講生として数学、哲学、心理学を学ぶ。1931年から1933年に長編小説『夢遊の人々』を発表。1938年にナチスに逮捕拘禁されるも、拘束中に『ウェルギリウスの死』の執筆を続ける。ジェイムズ・ジョイスなど外国作家たちの尽力で解放後イギリスを経て、アメリカへ渡る。1945年に『ウェルギリウスの死』、1950年に『罪なき人々』を発表。プリンストン大学で群衆心理学を研究し、論文を発表。ノーベル文学賞候補となるも、1951年死去。『誘惑者』は生前には発表されず、遺稿を整理する形で1953年に全集に収められる

川村二郎[カワムラジロウ]
1928年生まれ、ドイツ文学者。東京大学文学部独文科を卒業、名古屋大学などを経て、東京都立大学教授に。大阪芸術大学などで教鞭を執る。ムージルやブロッホなどドイツ文学の翻訳を数多く発表する一方で、1984年に『内田百〓論』(1983年)で読売文学賞を受賞するなど、文芸評論家としても活動。1996年紫綬褒章受章。日本芸術院元会員。2008年に死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ケイトKATE

24
ローマ時代を代表する詩人ウェルギリウスの死を迎える状況を難解に書いている。主にウェルギリウスの内面的な独白が語られるが、途中ウェルギリウス自身の独白からかけ離れた言葉が登場するなど、非常に長い文章で抽象的かつ哲学的な言葉続き読むのに難儀した。20世紀を代表する小説に挙げられているが、内容を理解できないでいる。まだ、下巻があるが読むか迷っている。2024/10/26

kero385

19
1980年代冬、ドイツ文学科に入学が決まったとき、集英社の「世界の文学」という全集のなかから、ギュンター・グラスの「ブリキの太鼓」と一緒にブロッホの「ウェルギリウスの死」を購入した。「ブリキの太鼓」は、物凄く面白くってあっという間に読み終わったけど、「ウェルギリウスの死」は、第二部の冒頭からしばらくして歯が立たなくなり、全巻読み通したのは、購入から2年以上たってからだった。 それも意地で字面は追ったけれど、全然理解できず全く面白いとは感じなかった。2025/06/20

rinakko

6
“きびしく成就を要求する認識像、いかめしい死の認識像が磐石(ばんじゃく)の重みをもって彼の眼前に立ちはだかっていた、(略)すべての職業はもっぱら生の認識につかえる使命をになっているのだから。ただひとつの例外があって、結局彼はその道をえらばざるをえなかったのだが、それは詩と呼ばれる、死の認識につかえる唯一の職業、人間の営みすべてのうちでもっとも奇妙な営みだった。” “人間とは彼にとっては無にすぎなかった。お伽噺(とぎばなし)の生物、美に覆われた美の演技者にすぎなかった。”2024/06/03

Э0!P!

2
引きずるような足音とつぶやきが聞こえた後三点の幻が現れ金切り声「セステルス6枚よ」「5枚」と別の男の声「6枚出しな」泥酔した別の女の声、事物の世界全体に対する人間界の外に属する哄笑に潜む驚愕と恐怖・人間界の外の限りなく硬直したはるけさと孤独の沈黙の言葉が完全に翻訳不可能な未知の言葉となって理解を絶したまま世界の中に分け入ったが変貌したものは何一つとしてなかった・間近に潜むはるけさと遠方を超えたはるけさの極みに横たわる境界や両者の現実の内にある非現実は美 (美 が相反するもの統一する) ・・2025/06/20

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