内容説明
10・23、世界は突然に変貌した。未曾有の感染現象になすすべのない人類。同時多発的な異常事態に終わりはあるのか?ジョージ・A・ロメロの遺稿を継いだ、文明論的カタストロフ小説。
著者等紹介
ロメロ,ジョージ・A.[ロメロ,ジョージA.] [Romero,George A.]
映画監督、脚本家、プロデューサー、小説家。画期的なホラー作品『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(1968)と『ゾンビ』(1978)という監督作2本で、「ゾンビ映画」という新たなジャンルを確立。ニューヨーク出身、ピッツバーグのカーネギーメロン大学を卒業し、映像の世界へ。妻のスザンヌとともにカナダのトロントに移住後10年以上暮らすも、2017年に死去
クラウス,ダニエル[クラウス,ダニエル] [Kraus,Daniel]
小説家。映画監督のギレルモ・デル・トロとの共著で、アカデミー賞作品賞受賞作となった同名映画のノベライズ『シェイプ・オブ・ウォーター』を執筆。小説家として、オデッセイ賞受賞、ライブラリーギルド選出、YALSA(ヤングアダルト・ライブラリー・サービス協会)のベスト・フィクション選出、ペアレンツ・チョイス金賞受賞、ブラム・ストーカー賞最終候補選出など、数々の功績を残している。現在は妻とシカゴ在住
阿部清美[アベキヨミ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
133
ジョージ・A・ロメロのゾンビ映画は、何本か観たことがありますが、ゾンビ小説(ジョージ・A・ロメロ未完のゾンビ小説をダニエル・クラウスが引き継ぎ、完成)は初めてです。エログロ&ゾンビ満載で、上巻は一気読み、続いて下巻へ。トータルの感想は、下巻読了後に。 https://www.unext.co.jp/ja/press-room/the-living-dead-release-2024-10-232024/12/16
本の蟲
12
さして詳しくなくても知っている「ゾンビ映画の第一人者」ジョージ・A・ロメロ。彼の遺作となった未完小説を、映画「シェイプ・オブ・ウォーター」の小説版共著者が引き継いで完成させたもの。異変は徐々に始まるのではなく、各地で爆発的にパニックが起こる。その混乱ぶりのせいか、あるいは原文か訳の問題か、序盤は随分読みにくい。登場人物が間引きされる形で整理されてからは、ゾンビ物あるあるを楽しむ余裕が出てきた。しかし原稿引継ぎって「屍者の帝国」と同パターンだな。ゾンビは創作物でも蘇るのか。世界終末待ったなしの状況から下巻へ2025/02/02
V8おじさんと空飛ぶコロッケ
4
ロメロによるゾンビ小説。超おもれぇ。上巻は死者がよみがえり、あっという間に世界が崩壊していく中で、複数の視点人物が「グール」に遭遇しながら、なんとか生き残りをかけて奮闘する。さすがロメロといった感じで非常に風刺的。各人物で微妙にゾンビたちが表象するものが異なっているように感じる。 最初の5ページぐらいはちょっと訳がこなれていない(原文のせい?)感じがあったけど、読み始めると気にならない。一気読み必至。登場人物たちは交差するのか、世界はどうなるのか。下巻が非常に楽しみ。2024/11/28
藤中恭美
3
ジョージ・A・ロメロ監督の遺稿をダニエル・クラウス氏が引き継いだ代物。ゾンビ(この小説ではグール)の発生からの顛末を描いていく、といったガチのゾンビもの。上巻では5つの話の誰が下巻に引き継ぐのか絞られてきた感じ。 いちばん厄介なのは空母オリンピアの軍人上層部の人たちかも。 出版社がU-NEXTとなっているので、U-NEXTでドラマにでもなるのかな? とりあえず下巻が図書館から来ないんですけれど。。。(涙)2025/03/03
まり
2
72024/11/04