内容説明
キリストとの共生として営まれる生活形態としての信仰の歴史!キリスト教信仰の系譜において〈隠された神秘〉と呼ばれるキリストとの人格的交わりは、花婿・花嫁の婚姻関係にも喩えられながら多くの思想家たちによって彩りも豊かに追究されてきた。その〈共生=キリストと共に生きる〉のバリエーションを解き明かすことでキリスト教の奥行きを現代に伝える。
目次
1 聖書の神秘思想
2 キリスト教古代の神秘主義
3 ヨーロッパ中世の神秘主義
4 「新しい敬虔」の神秘思想
5 ルターのキリスト神秘主義
6 ルターにおける教会の花婿としてのキリスト
7 スペインの神秘主義
8‐1 近代ドイツの神秘主義―パラケルスス、ベーメ、ヴァイゲル、アルント、ドイツ敬虔主義者たち
8‐2 近代ドイツの神秘主義
9 近代フランスとイギリスの神秘主義
10 日本のキリスト教神秘思想
付論1 ルターの花嫁―神秘主義
付論2 「合一と交わり」
付論3 「キリストとの同形化」の基礎にあるキリストの受肉
著者等紹介
金子晴勇[カネコハルオ]
1932年静岡生まれ。1962年京都大学大学院博士課程中退。67年立教大学助教授、75年『ルターの人間学』で京大文学博士、76年同書で日本学士院賞受賞。82年岡山大学教授、1990年静岡大学教授、1995年聖学院大学客員教授。2010年退官(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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