出版社内容情報
怪談マンスリーコンテストからのし上がった書き手による新時代の実話怪談集!
黒木あるじによる解説でより深い恐怖をお届けする
内容説明
これまで数多く登場してきた体験者の実在する怪談の書き手たちは、様々なムーブメントを起こしてきた。さらに怖い話を求めて、次世代、次々世代の新たな書き手を生み出すべく登竜門「新時代怪談作家発掘プロジェクト」が行われ、集まった作品の中から優秀作を筆頭に俊英の作品を一挙に紹介する。さらに怪談マンスリーコンテストの最恐賞作品も掲載。各人が血眼になり足を棒にしながら聞き集めた怪異譚の数々を収録、読者をも新たな怪談の道へと誘う不穏な道標にもなりえる一冊だ。ぜひとも本作を契機に、お気に入りの書き手や珠玉の一作を見つけていただきたい。
目次
新時代怪談作家発掘プロジェクト(最恐賞 姉の事(沫)
優秀作 トランクの街(骸烏賊)
優秀作 土俵(藤野夏楓)
優秀作 遺品(司翆々稟)
準優秀作 男の写真(碧絃) ほか)
怪談マンスリーコンテスト(おじいちゃんの電車(宿屋ヒルベルト)
記憶に無い別れ際(筆者)
ドンジンボク(月の砂漠)
数え(御家時)
猫柱の湯(花園メアリー) ほか)
著者等紹介
黒木あるじ[クロキアルジ]
『怪談実話 震』で単著デビュー。小田イ輔やムラシタショウイチなど新たな書き手の発掘にも精力的(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
56
実話怪談集。新人発掘プロジェクトに入選した作品が収録されているのだが、何冊も本を出している作家に比べると流石に若書きが目立つ。個人的に実話怪談の本領は現実と幻想や恐怖が曖昧になる所にその魅力があると思うのだが、ショートショートや短編を目指しているような作品もちらほら。とあれ採用されたという事は力量は確かなので、今後の活躍を祈りたい。後半「怪談マンスリーコンテスト」入選作もあるのだが、こちらはテーマが決められている事もあり各作家の力が存分に味わえる作品ばかりとなっていた。本書が次代の幕開けとなるといいなあ。2025/04/26
雨
34
短いのですぐに読めた。この中から次の怪談作家が生まれるかも知れない。2025/04/21
TI
6
投稿物。一つ一つが非常に短い。長編のほうが好み。2025/05/17
みかん猫
6
個人投稿の怪談を集めた本。色んな怪談があって種類もそうだけど、書き方も個性があって良かった。2025/04/28
真夏日和
5
短めの怪談はたいそう読みやすかった。新人の怪談作家さんたちの作品集。 好みだなーと思う文体の方々を発見したりと満足だった。 今回非常に心に残ったのが浦宮キヨ『井戸ポンプ』千稀『古いしきたり』筆者『営業の下村さん』『記憶に無い別れ際』『辿り着く記憶』月の砂漠『音が聞こえる』中村朔『ミ様』 2025/04/30