内容説明
西ウクライナ生まれの詩人によるスペインのドン・ファン伝説の戯曲化。
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著者等紹介
ウクライーンカ,レーシャ[ウクライーンカ,レーシャ] [Ukrainka,Lesya]
1871~1913。タラス・シェフチェンコ、イワン・フランコと並び称されるウクライナ三大詩人の一人で、作家、翻訳家、文芸評論家、社会活動家としても知られる。本名はラルィーサ・ペトリーウナ・コーサチ(クヴィートカ)。西ウクライナのヴォルィーニ県に生まれ、進歩的知識人で法律家、社会活動家の父と、作家(筆名オレーナ・プチールカ)、民俗学者、女性解放運動家の母のもと、ウクライナ語の教育を受ける。幼い頃から病いに悩まされたが、9歳で最初の詩を書き、13歳頃に「レーシャ・ウクライーンカ」の筆名を使いだした。ヨーロッパ各地で転地療着をしながら文化や歴史を吸収、習得した言語は十を越える。腎結核で42歳で逝去、今はキーウの墓地に眠る。主な作品に故郷ヴォルイーニの豊かな自然を背景にウクライナ古来の民話や民謡を駆使した劇詩『森の詩』(1911)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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葛
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著者:レーシャ・ウクライーンカ ラルィーサ・ペトリーウナ・コーサチ(クヴィートカ) 訳者:法木綾子 発行人:島田進矢 発行所:株式会社群像社 2023年5月21日初版第1刷発行 印刷・製本:モリモト印刷 カバーデザイン:寺尾眞紀 定価:本体1700円(税別)2023/11/12
nightowl
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METの情けない男たち/自立した女たちの対比やリアリズム寄りだったホーヴェ演出版「ドン・ジョヴァンニ」 https://www.shochiku.co.jp/met/program/4680/ からすると、アンナvsドン・ジュアンの対決にぞくぞくする作品。ドン・ジュアンの甘い口説き文句から負けじとするアンナの言葉による闘いまで台詞の応酬に痺れる。「リチャード三世」後半のリチャードvsエリザベスを読んでいるときの気持ちに近い。唯一の難点は召使スナガレルの台詞の訳し方がわざとらしいこと。2023/08/01