新潮文庫 新潮文庫nex<br> カカノムモノ〈3〉呪いを欲しがった者たち

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カカノムモノ〈3〉呪いを欲しがった者たち

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  • サイズ 文庫判/ページ数 265p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101801797
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

生きることに前向きになり始めた碧だったが、一方で相棒の桐島の元に不穏な影が迫っていた。彼の過去を無遠慮に暴き立てるその人物の目的もわからないまま、桐島は追い詰められていく。あえて遠ざけられた碧は、従兄の涼から、カカノムモノを呪いから解放するための衝撃的な方法を告げられる。はたして碧はどんな決断を下すのか。そして呪いの意味とは―。シリーズ最終巻。

著者等紹介

浅葉なつ[アサバナツ]
四国生まれ。2010(平成22)年第17回電撃小説大賞でメディアワークス文庫賞を受賞し、『空をサカナが泳ぐ頃』でデビュー。『神様の御用人』が人気を博し、同書はシリーズ累計100万部を突破した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

75
涼に最後起こったことは懲罰的でありすぎるようにも思うが、人としての再生の機会と受け止めたほうがいいのだろうか。人として生きていれば、さまざまな可能性を持っていられるのだ、と。重くて悲しいのに、なぜか爽やかな不思議な読後感。2020/01/02

カナン

54
誰かの穢れを呑み続けなければ、人としての姿を保てず魚となって海へと還る。海の女神を裏切り人の世で暮らしたいと願った小さく憐れな銀色の魚にかけられたまじないは、果たして本当に呪いだったのか。選ばれた者と選ばれなかった者。どちらがより辛く苦しいかなんて誰にも分かりもしないし、きっとどちらか、なんてのはありはしない。無いものを求め、魚がその鰭を腕へと変えて必死に藻掻いたように、誰しもが今も潰れそうになる心を奮い立たせて生きている。清濁併せ呑むことが困難だということを知りながら生きていく。自分は律が一番好きかな。2020/04/12

ずっか

48
1・2巻にちょこちょこ出てたイケメンズも3巻で勢揃い。碧って、従兄の異常さを引き立てるための存在なの?ってくらい、従兄が気持ち悪し。しかし去年に引き続き、この本を読んでいる時、プライベートで非常にブルーになる。悪い物が引き寄せられるのか?それならやっぱり、美青年・碧に穢れを呑んでもらいたい。ぜひ!(* ̄∇ ̄)ノ2020/01/28

坂城 弥生

46
「愚かで愛しい、可愛い我が子」それが女神の呪いの答えだった。呪いではなく祝福。辛かったらいつでも戻ってきなさい。そういう優しさ。この終わり方で良かった、と思った。2020/12/11

よっち

45
生きることに前向きになり始めた碧。一方、相棒の桐島の元に不穏な影が迫り、その目的もわからないまま桐島は追い詰められていく第三弾。桐島からあえて遠ざけられた碧が、従兄の涼から告げられたカカノムモノを呪いから解放するための衝撃的な方法。どこか不穏で不可解な展開は物語の本質に迫るもので、多くの人との出会いからカカノムモノを向き合うようになった碧の決意には成長を感じましたね。それぞれのその後や水琴とのエピローグを読むと、もう少し未来の彼らを読みたかった気もしますが、この作品らしい雰囲気がよく出ていたと思いました。2020/01/26

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