内容説明
ゆるめるとは、新しいルールをつくること!!老・若・男・女・健・障、すべての人が生きやすい世界を目指して―。世界ゆるスポーツ協会代表理事が発見した、スポーツ、文化、働き方、社会、心のゆるめ方。
目次
第1章 スポーツをゆるめる
第2章 ゆるスポーツが生まれるまで
第3章 そもそも「ゆるめる」とは何か
第4章 「ゆるライズ」してみよう
第5章 “YURU”は日本独自のスタイル
第6章 ニューマイノリティをさがそう
第7章 働くをゆるめる
第8章 みんな普通で、みんな普通じゃない
第9章 ガチガチな世界からの脱出法
第10章 標準をゆるめる
著者等紹介
澤田智洋[サワダトモヒロ]
世界ゆるスポーツ協会代表理事/コピーライター。1981年生まれ。幼少期をパリ、シカゴ、ロンドンで過ごした後、17歳の時に帰国。2004年、広告代理店入社。2015年に誰もが楽しめる新しいスポーツを開発する「世界ゆるスポーツ協会」を設立。これまで80以上の新しいスポーツを開発し、10万人以上が体験。海外からも注目を集めている。また、一般社団法人障害攻略課理事として、福祉領域におけるビジネスも多数プロデュースしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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nbhd
23
「おもしろ」と「なるほど」がめちゃ詰まってます。コピーライターで「ゆるスポーツ協会」代表の著者が書いた”老若男女健障”にやさしいゆるスポーツ紹介本…かと思ったら、そうじゃなかった。これは思想書だ、「YURU(ゆる)」の。いや、思想書とも、ちょと違う。スポーツ本で、障害者論で、ビジネス書で、コミュニケーション論で、自伝で、日本文化論で、自己啓発書で、マーケティング教本で…ひょっとすると革命の書ともいえるかもしれない。こんな多面的で読みやすい本、めったにないかと。年間で最大ホームラン級の啓蒙をされました。2020/11/24
ta_chanko
15
人にとって必要なのは、人に愛されること、人にほめられること、人の役に立つこと、人から必要とされること。社会や常識に合わせて自分を変えるのではなく、そのままの自分で輝けるように、社会や環境を変えていく。スポーツをゆるめる。音楽をゆるめる。社会をゆるめる。そして、ガチガチの世界をゆるめる。普通なんてない。みんな弱者で、みんな変態。みんなが弱さや特異さをさらけ出して、それでも生き生きと輝いていられるような、そんな世界にしていこう!2021/12/06
あつ子🐈⬛
11
澤田さん初読みです。表紙をめくると右側に「アーユー・ガチガチ?」との問い。「イエス!アイム・ガチガチ!」と元気いっぱい答えてしまいそうな保守本流のわたくしですが(え。)そんな私でも、読んでいて目の覚めるような楽しさを味わいました。 スポーツから始まって、社会全体に"ゆる"を行き渡らせることにより、あらゆる人が生きやすい世の中になるようにと。日頃からたくさんのことを考えていらっしゃるのだろうな…。澤田さんの作ったコピーもすごく好きです。 "ゆる"の伝導者として、これからも頑張っていただきたいです。2021/03/29
のりたまご
10
「ゆるスポーツ」という言葉を最近知った。スポーツが苦手な人は多いが、それを「スポーツ音痴」なのではなく「スポーツ障害者・スポーツ弱者」と位置づける発想が新鮮!そもそも日本のスポーツは軍隊教育の延長からきており、忍耐・自制を強いるもの。逆に「スポーツ弱者」に沿って「環境・ルールを変えていく」という考え方がいい。「ゆるスポーツ5要件」①老.若.男.女.健.障.誰でも参加できる②勝ったら嬉しい。負けても楽しい③プレイヤーも観客も笑える④第一印象がキャッチー⑤何らかの社会的問題の解決につながる。2021/09/10
jingring
8
運動音痴である自分は、ある意味障害者であるという状況設定から社会を見直す提言本。自分を責めなくていい、社会に逆ギレしていい。という「社会のゆるめ方」を丁寧に説いてくれる。著者によるとこれは『健常者の障害者化』の促進という。“ゆる”には、包摂、平和、自由、多様化などの意味を内包し、ガチガチの社会をゆるめるルール整備とそれを“体験”できるスポーツ化する事が、ゆるスポーツのもつ意義だと。澤田さんのものの見方が新鮮で共感できる良い作品。2022/02/27
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