教師の悩みは、すべて小説に書いてある - 『坊っちゃん』から『告白』までの文学案内

波戸岡景太

小鳥遊書房（2019/06発売）

• サイズ B6判／ページ数 216p／高さ 19cm
• 商品コード 9784909812148
• NDC分類 910.26
• Cコード C0095

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ともこ]

あだ名、生徒対応、おもしろい授業、嫌われることも仕事のうち、世代論、などなかなか面白いトピックで読書が止まりませんでした。私にとって少しかたい文もありましたが、読めないことはない。ただ細部までは読んでない。あだ名はやめようと思いました。そして嫌われることも恐れずにいこうと苦笑

2023/03/05

[Ken.]

「先生」と呼ばれる存在であるかぎり、必ずついて回る葛藤や悩みは日ごとに募るばかりです。学校小説を子どもの視点（往々にして読者の視点）から読み解くのではなく、「先生」の視点で読み解いてみるというのが面白い。教員だからこそ、小説が一味違って楽しめる。他の先生たちと作品を読み直してみようかな。とっても楽しい気がします。小説に出てくる「先生」を読み解いていくことで、現実の「先生」の本質を吟味していくヒントが見えてくる。本当に「先生」というのは難儀なお仕事です。今回初めて小鳥遊書房を知りました。気になる本が幾つか。

2020/02/13