内容説明
ごく普通の小学生だったはずの片瀬瑠奈。ところが五年生に進級したばかりの春、彼女は老女に扮した謎の人物に連れ去られ、暗い部屋に監禁されてしまう。果たして犯人の正体とその目的は何か。そして、監禁場所はいったいどこなのか。瑠奈が連絡を取れる外部の人間は、携帯ゲームのすれ違い通信で出会った顔も知らない「フレンド」たちだけ。しかし、彼女はゲーム内でも何者かによって閉じ込められ…(第一話 少女探偵の脱出劇)。春夏秋冬、季節が巡るごとに巻き起こる事件を通じて、少女は一歩ずつ成長していく―。
著者等紹介
千澤のり子[チザワノリコ]
東京都生まれ。専修大学卒業。羽住典子名義で評論家としても活動している。2007年に二階堂黎人との合作『ルームシェア 私立探偵・桐山真紀子』(宗形キメラ名義)を発表後、2009年に『マーダーゲーム』で単著デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うまる
37
少女探偵の季節毎のミステリ。小学生が主人公だし、表紙がほんわかしてるから、かわいい感じの日常系かなと思ったら大間違い!真相が重くて驚きました。というか秋の話は若干引きました。なるほど、そりゃ子供の話なのにポプラとかで出ない訳だ。 第一話で、何で監禁場所から出られなったのかわからんと思っていましたが、エピローグで回収って事なのかな。しかしまぁ、こんなオチだと作中に齟齬があろうが意味不明な展開があろうが、何でも可能になってしまうけど…。何とも言えない読後感。2022/03/03
engidaruma2006
10
小学五年の女の子が様々な事件に巻き込まれる連作短編集。・・・なのだが、全四話とも何だかモヤモヤする短編で、解決はするけど着地点がおぼつかないというか、不思議な気持ちで読んでいたが、エピローグでやっと納得がいった。一種のサプライズ・エンディングではあるが、「やられた」というより「ふ~ん」という感じ。まあ、ミステリに真っ先にこのアイデアを取り入れた点は評価したい。今後、こういう手法の作品が増えていくのかな? 個人的にはあまり増えて欲しくないなあ。2021/04/13
らきむぼん
6
少女が一年を通して出会う四つの事件を描く連作ミステリ。主人公が小学生高学年だからこそ子供らしさと大人らしさとのちょうど中間で色んな感情に一喜一憂する雰囲気が感じられる。それが形容し難いノスタルジーにも繋がる。「酷い事件があたかも童話のように読めてしまう」というのが確かに今作の特徴だと思う。かつて少年や少女だった読み手の現実と、作中の日常が地続きで、その日常の現実味が非日常的な事件に対して虚構味を差す。「これは本格ミステリならこう読む」という文脈を読むミステリファンのそれと相似している。2021/03/06
史
2
エピローグは驚きというよりほほうという関心。やっぱり3話目が色々と強烈で、よくよく考えると全話にえぐさがある。だけどリアリティある女子小学生が主人公であるからこそ、そのえぐさのインパクトが強烈である一方で、どこかこう、青春と幼年期の間の独特な空気感を醸し出してますね(女の子だからすでに青春期の初めかもしれないけれども)。先にエピローグで描かれているスイミングスクールの話を読んだ時も思いましたが、この先生の小学生は実にリアリティある。面白かった!2022/06/26
saifu
1
ほんわか自動ミステリかと思いきやナカナカの話が続いて特に秋が凄まじい。2021/09/16




