内容説明
「美を見て死んだ男」が厳選した至高のアート130!『週刊朝日』連載(2014~16年)珠玉の名品を独特の視点で語る最後の痛快アート・エッセイ!
目次
笑いは美である
智恵子の空
超えられない美
美は痛い
見えないものは無いのか
実感の実現
オリジナリティを疑え
巨大な女神
国破れて山河無し
悲しみのパリ〔ほか〕
著者等紹介
堀越千秋[ホリコシチアキ]
画家、エッセイスト、陶芸家、カンタオール。1948年東京都生まれ。東京芸術大学大学院油画科専攻修了後、ヨーロッパ各地を放浪。1976年スペイン政府給費留学生としてマドリッドに定住する。以来マドリッドに住み続け、ヨーロッパで高い評価を受ける。『武満徹全集全五巻(小学館)』の装画で経済通産大臣賞。ライプチヒ市「世界で一番美しい本」日本代表。カンテ(フラメンコの唄)の名手としても活躍し、フジロックフェスティバルにも出演した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かすみ
3
気付いてしまいました。大学でも芸術文化論専攻してきたけど、やっぱりわかんないわ。堀越千秋のキレのある文章に惹かれて読み進められたけど、徐々に反安倍コメントと諸賢と言って読者をバカにする姿勢に違和感を覚え始める…まあそれはいいけど、堀越さんの美への信仰の強さはよくわかった。だけどやはり凡人な諸賢には、なんでどうしてそこまで美を信頼できるのか、伝わってこなかったんだよな、こんなに分かりたくて読んでるのに。2021/01/01
TS
1
何度でも読みたいし、もっともっと読みたい。 もっと書いてくれよー泣 いや、あのね、芸術家こそ政治を語るべきなんだよ。2025/01/04
Keiko Fuse
1
様々なジャンルの「美」について、写真・作者の紹介付きで著者が諸々語る、という趣向ですが、 リズミカル?軽妙?(すみません、、、語彙が乏しく的確な言葉が探しだせません)な語り口で皮肉や社会批判など織り混ぜられたそれは共感せぬまでも、なるほど、そんな見方感じ方もあるものか、という新鮮な感覚がありました。 2021/11/27
Kuliyama
1
さまざまな美術作品が紹介されていて手にしました。美術関連以外のコメントは不要(というよりも不快)と感じ、それが残念でした。2021/06/18
いくさむ
1
古今東西の様々な美術品を取り上げ、歯に衣着せぬ鋭い語り口で美について説いていく。しかし、そこにはユーモアがあり、優しさも感じられてついつい引き込まれる。美とは何か?それはどうやら金儲けとは対極にあるというのが著者の信条のようだ。時々何度も読み返したくなる本だ。まずは東村山にある東京都下唯一の国宝建造物、正福寺をじっくり見に自転車で行ってみたいと思う。2021/02/24