タイム・スリップの断崖で

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  • サイズ B6判/ページ数 307p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784908568084
  • NDC分類 313.7
  • Cコード C0036

出版社内容情報

リベラル・デモクラシーのリミット=断崖を照射する。現在、最もアクチュアルな批評家・?秀実の最新時評集!2004年の小泉政権下でのイラク邦人人質事件から2015年の安保関連法案をめぐる国会前デモまで、そこに顕在化したリベラル・デモクラシーのリミット=断崖を照射する!現在、最もアクチュアルな批評家・?秀実の最新時評集!2016年現在の「戦後憲法」と「民主主義」をめぐる書き下ろし論考(「戦後憲法は「正統」に成立したのか、民主主義が必須に内包する「革命」をめぐって」)を収録。

2004年4月─6月 リベラル・デモクラシーの共犯──鶴見俊輔の場合 
2004年7月─9月 脱落するロウワーミドルクラスと2ch「ウヨ」共同体の誘惑
2004年10月─12月 デリダが亡くなった時、宮本顕治について考える
2005年1月─3月 マネー資本主義が眩惑するもの
2005年4月─6月 「革命無罪」から「愛国無罪」へ──「東風」計測の新・尺度──
2005年7月─9月 小泉総選挙勝利を準備した市民ならざる「市民」の正体
2005年10月─12月 「下流社会」時代に、「女系天皇」システムが無際限に拡大させる新・「上流社会」
2006年1月─3月 フランス暴動、ホリエモン、早大キャンパス警官導入・・・・・・。立場への決断を問わぬ「非決定」の陥穽に打開の道はあるか
2006年4月─6月 誰も反対しない「国民運動」=クール・ビズに露見する新しい警察国家の様式
2006年7月─9月 憲法九条擁護の切り札=「富田メモ」が生んだ天皇制をめぐる逆説的な状況
2006年10月─12月 「好景気」安倍ニッポンはなぜ「国家」を語るか──外交に爆弾を抱える日米のある共通点
2007年1月─6月 今、政治家に求められる「親バカ的弱さ」──都知事選石原圧勝が暗示する新・父権的国家論
2007年7月─9月 安倍辞任と朝青龍問題の共通点──「戦後レジームからの脱却」はアメリカンヘゲモニー崩壊の時しかない
2007年10月─12月 福田政権下の「政治」失調──全政党を包摂する「永久革命としての民主主義」を疑え
2008年1月─3月 「ジャパン・アズ・ナンバー・ワン」の白昼夢の中で永遠に「毒入り餃子」を食べ続ける資本主義的記憶喪失
2008年4月─6月 タバコ一箱一〇〇〇円の欺瞞──生きることを強制し死の権利を否定する統治のイデオロギー
2008年7月─9月 ふさわしくない政治指導者だけが選ばれる〈テレポリティクス〉という自家中毒
2008年10月─12月 左派よ、KY麻生の提起に乗じて、世界規模の「定額給付金」を主張すべきでないか
2009年1月─3月 「資本」に買収されていくルンプロ、小ブルのジレンマを打開する、唯物論と選択の是非
2009年4月─6月 国家と諸個人が直に接する「戦争状態」となった現代日本での、「戦争機械」の作動ぶり
2009年7月─9月 議会制民主主義における選挙は、偽装されたアイデンティティー・クライシスにほかならない
2009年10月─12月 個々の「実存」を賭すよう促す、不健全な民主主義時代における、反貧困運動?転移?の惧れ
2010年1月─4月 小沢=民主党政権が翼賛的「国民戦線」を目指す今こそ、左派は?二十世紀の間違い?を歴史的に問い直すべきである
2010年5月─7月 菅「市民派」政権が、中曽根・小泉を継いで、資本(=市民)による自由競争/新自由主義体制を完成させる
2010年8月─11月 公然化する貧者のナショナリズム──「政治」が消滅しつつある世界における、ニヒリズムの「戦争」への予感
2010年12月─2011年4月 アラブ革命という世界史的地殻変動を前に、終末論的な思考に依拠する無自覚な「反原発」、「戦後」の反復は通用しない
2011年5月─7月 気分に支配される政局──新自由主義者・孫は良くて管はダメ。反原発運動で忘れられているのはネオリベ批判の契機だ
2011年8月─12月 原発と貧困はどうかかわるべきか──日本の「脱」原発は新自由主義的な格差拡大としてあらわれてくるだろう
2012年1月─4月 橋下路線強力化のいま、地方地方の「脱」原発が普遍的な「正義」とならず、その総和が世界化しないことを、見極めよ
2012年5月─7月 ?資本主義社会の維持=民主主義?という等式に囚われている限り、原発再稼動も消費税増税も粛々と進んでいく
2012年8月─11月 「野田やめろ」スローガンは、日米同盟堅持(=原発維持)へと反転し、安倍自民党政権への道をひらいたのではないか
2012年12月─2013年4月 反原発運動と反貧困運動は、日本資本主義の回復ではなく、反資本主義を目指す運動として手を結ぶべきだったのだ
2013年5月─7月 ブラック企業批判へと転換した貧困問題は、「階級」消去装置の解除──「階級」を露呈させることで対抗するべきだ
2013年8月─11月 反原発運動に、レイシズム問題。御用リベラルも保守派も大御心に待つ姿勢──重責を天皇に負わせる無責任さを改めよ
2013年12月─2014年4月 米中世界新秩序に対応しきれない我々は、戦争を待望しつつ中国経済に依存するという宙吊り状態を引き延ばそうとする
2014年5月─7月 集団的自衛権問題で露呈する、保守派=日米同盟破棄、リベラル左派=日米同盟堅持の奇妙さ
2014年8月─11月 没落の危機を感じているL型ミドルクラスは在特会的レイシズムに助けを求めるしかないのか
2014年12月─2015年4月 イスラム国への理解放棄の現状は「承認」を旨としたヨーロッパ的普遍主義ゆえ。が、我々はそれ以外の知的パラダイムを持たない
2015年5月─7月 米国が「平和勢力」のいま、リベラルも左派も「反安保」を唱えることはない
2015年8月─11月 民主主義が問題化する今、明確な主張をもつ、新しい民主主義の具体的なイメージを描くことから始めるほかない
2016年9月 戦後憲法は「正統」に成立したのか、民主主義が必須に内包する「革命」をめぐって──「あとがき」に代えて


スガ 秀実[スガヒデミ]
文芸評論家。1949年生まれ。著書に『革命的な、あまりに革命的な』、『吉本隆明の時代』(以上作品社)、『1968年』(ちくま新書)、『反原発の思想史 冷戦からフクシマまで』(筑摩選書)、『天皇制の隠語(ジャーゴン)(航思社)など。共著に『昭和の劇 映画脚本家 笠原和夫』(笠原和夫、荒井晴彦との共著、太田出版)など。編書に『ネオリベ化する公共圏』(花咲政之輔との共編、明石書店)など。

内容説明

小泉政権下でのイラク邦人人質事件から、安保関連法をめぐる国会前デモまで、そこに顕在化したリベラル・デモクラシーのリミット=断崖を照射する!

目次

2004年4月‐6月 リベラル・デモクラシーの共犯―鶴見俊輔の場合
2004年7月‐9月 脱落するロウアーミドルクラスと2ch「ウヨ」共同体の誘惑
2004年10月‐12月 デリダが亡くなった時、宮本顕治について考える
2005年1月‐3月 マネー資本主義が眩惑するもの
2005年4月‐6月 「革命無罪」から「愛国無罪」へ―「東風」計測の新・尺度
2005年7月‐9月 小泉総選挙勝利を準備した市民ならざる「市民」の正体
2005年10月‐12月 「下流社会」時代に、「女系天皇」システムが無際限に拡大させる新・「上流社会」
2006年1月‐3月 フランス暴動、ホリエモン、早大キャンパス警官導入…。立場への決断を問わぬ「非決定」の陥穽に打開の道はあるか
2006年4月‐6月 誰も反対しない「国民運動」=クール・ビズに露見する新しい警察国家の様式
2006年7月‐9月 憲法九条擁護の切り札=「富田メモ」が生んだ天皇制をめぐる逆説的な状況〔ほか〕

著者等紹介

〓秀実[スガヒデミ]
1949年新潟県生まれ。文芸評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

恋愛爆弾

18
「ただ、匿名でいながら、個々に闘えばいいだけではなかったか。たとえ、それがいかに消耗戦にみえようとも、である。」(26頁)という反資本主義・反天皇制革命への指針が、「党」の問題への考察、「日系」下流社会または沖縄の「反日」との応接、あるいは「だめ連」や「原発推進派懲罰遠征」などの運動といった形で実践され得るといった、早くも忘却されつつある2004年~2016年までの時事のなかにある稀少な革命可能性が年表的な批評によって掘り起こされる本書は、「断崖」以後のいまこそ必要となるものではないだろうか。2023/02/12

 

3
鎌田哲哉が「絓秀実は探している」で分析したような「悪無限的」な批評=批判にはやはり反発を覚えずにはいられないが笑 しかし、スガが予想したとおりに事態は進行しているように思える。興味深いのは、リベラル左派が天皇にすがりついている状況とは正反対に、右派(保守)がほとんど無意識的に天皇から離脱しようとしている倒錯的な状況だろう。大塚英志も『戦後民主主義のリハビリテーション』において、「『天皇』問題から逃亡するナショナリズム」と言っていたが、左右共々このジレンマの中にいるということか。2017/03/05

ミスター

2
レビューを見てみるとスガが批判ばっかりしている男のように見えるが実際はそうではない。明確にスガはマルクスやレーニン、ミヤケンを引きながら「階級意識」の啓蒙と、階級闘争とレーニン主義の必要性を説いている。それはアメリカという超大国がニクソンショックによって崩壊し、それと同時に68年によって歴史の必然が失効した後の時代に可能な唯一の「批評」の立場に他ならない。ただ批評の立場がもう一つあるとすれば資本主義の偶然性を確率論的(誤配!)に換算することを自らの立場にすることだが、それは単なるマーケティングに過ぎない。2019/08/03

へいちゃん

2
スガちんはなんだか最近昔バカにしてたはずの小浜逸郎さんにとても近しくなっている。安倍ちゃんは嫌い、でもなんリベはもーっと嫌い。戦後民主主義批判者としての全共闘精神は未だ健在、というべきなのか。リベラルな今上天皇の大御心を承詔必謹するという戦略が悪手なのは分かりますが、それを言うだけでは日本会議=諦めなかった68年革命(!)には勝てないだろう。それともリベサヨが日本会議に負けることこそが68年革命の最終的な達成、だったのか。と、もにょる感じの一冊でした。2017/04/04

こややし

2
エンタクシーの連載時から読んでいたが、一冊にまとめられたので通読。ブレの無さに驚くと共に当然のような気もするw2016年末から2017年初め、左派の天皇への依存が如実になっているときであり、アクチュアリティはいや増す。時折振り返り自分の立ち位置を振り返るのに役立ちそうな著作。2017/01/04

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