内容説明
『不登校でも子は育つ』から7年を経て、「今、学校に行けなくても進む道はある」という本が出ました。
目次
第1章 不登校からの回復過程(回復過程を知ってください;「渋滞期」―行くと休むのくり返し ほか)
第2章 不登校の子どもに親ができること(休むことを理解する;苦悩を理解してくれる人を見つける ほか)
第3章 不登校からの進路の選び方(進路選択はエネルギーの回復過程に沿って;「渋滞期」からの進路選択 ほか)
第4章 不登校を経験した若者たちの進路(自分だけの進路選択;新入学・転編入・再登校の心構え ほか)
第5章 今だから言えること(不登校経験から得た学び;子どもが不登校だった頃の自分へ伝えたいこと ほか)
著者等紹介
福本早穂[フクモトサホ]
親子支援ネットワーク♪あんだんて♪代表。臨床心理士。小学校6年生の子どもが不登校になったことを機に、カウンセリングや心理学講座に通い始める。2003年に子どもの不登校を経験した母親たち9人で「親子支援ネットワーク♪あんだんて♪」を設立。心理学的な専門知識と18年間の実績をもとにサポートを続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きみたけ
41
著者は、親子支援ネットワーク♪あんだんて♪代表で臨床心理士の福本早穂さん。長年にわたり不登校の子どもを持つ保護者を支援してきた経験から、「心のエネルギー」の充電度に合わせた選択が大切だと説きます。不登校からの回復過程、親の対応、進路の選び方、不登校を経験した若者たちのその後など、とても分かりやすく解説しており参考になります。不登校の子どももその親も苦悩していることがよく分かりました。 とりあえず「安定期」に入って充電されるまでそっとしておこうと思います。わたしには深く刺さって良かったです。2021/10/28
たまきら
32
やさしい…読み始めてそう感じ、読み終わってそう感じました。自分たちはあまりにも一般的なシステムにとらわれており、そこから少しでもつまずいてしまうと大きな挫折感を覚え、「助けたい」と焦り、逆に相手を追い詰めてしまっているのではないか…とはっと気づかされます。家族のように一緒に成長を見守っていた男の子の突然の不登校。この一年間、一喜一憂する友人家族とともにたくさん勉強し、たくさん笑ったり泣いたりしました。まだまだこれから。一番焦っているのは本人なんだから。笑って。今日もできることから。2021/11/12
Book Lover Mr.Garakuta
14
【図書館本】【速読】:不登校当事者とその家族の思いがアリアリと記されており、そうなのかと思った。家族ぐるみでの苦痛や不安だけでなくよりよい社会生活が出来る様にとの発言や提言が有り。その願いが通じればよいなと思う。2021/12/18
ボタン鍋
2
川柳 あるある過ぎて涙止まらん2022/04/20
ジャスミン
1
多くの経験者やそのご家族のお話が掲載されていてとても参考になると思う。この本の素晴らしいのは、単に不登校の子どもを理解しましょう、受け入れましょうというだけでなく、それを見守る親たちの苦悩や気持ちの揺れにも理解を示し、その負の感情もまるごと包みこんでくれること。著者の不登校で悩む親子共々支えたいという静かな優しさと、若者たちが生きやすい社会になってほしいという強い思いが伝わってくるような内容だった。2021/08/01