内容説明
それは第三帝国へと繋がる道だったのか『ニセドイツ』伸井太一編著でドイツ第二帝政時代を豊富な図版で解説する。
目次
「国々」:神聖ローマ帝国―オーストリア≒?
プロイセン王国:「新興国家」プロイセンの軌跡
バイエルン王国:保守的か?革新的か?
ザクセン王国:発明王国ザクセンの最大の発明とは?
ヴェルテンベルク王国:したたかな黒色の獅子と金色の鹿
バーデン大公国:自由主義の源泉地
「兄系ロイス」と「弟系ロイス」:兄弟みなハインリヒ!
エルザス=ロートリンゲン:二つの大国のはざまで
初代皇帝ヴィルヘルム1世:自由主義の敵か?味方か?
2代皇帝フリードリヒ3世:帝政期の希望か?〔ほか〕
著者等紹介
伸井太一[ノビイタイチ]
北海道大学文学部卒、東京大学大学院総合文化研究科・単位取得退学。ドイツ文化に関するライター(実は、東京の某女子大学の歴史学教員)
齋藤正樹[サイトウマサキ]
東海大学工学部卒、早稲田大学第一文学部卒、東海大学大学院修士課程修了、早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。修士(工学、文学)。専門はドイツ近現代史。2006‐2011年までベルリン在住。現在、教職、翻訳業、ライター業等をしつつ、近現代ドイツの民族主義、人種主義と宗教の関連性についても研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スプリント
5
印象の薄いドイツ第二帝国時代の文化が紹介されています。この時代に生まれた文化の多くが現代にも残っていることに驚かされます。2017/11/30
麺
3
1871年から1918年まで存在したドイツ帝国の文化、流行、科学技術についてコラム形式でまとめたものの上巻。気軽に読める文体で書かれてはいるが、内容自体は当時の風俗の細部に立ち入ったもので、たとえば帝政時代のコンドームの情報など歴史系の創作に活かせそうなものが多数ある。巻末に出典の一覧があるのも嬉しい。オタクとしては、ビスマルク後の帝国宰相たちについて言及があり満足しました。2021/04/16
竜王五代の人
1
写真多め、各記事数ページで、いろいろなトピックの羅列で帝政時代の(時として、影響を語る流れで第二次大戦ごろまで)・現代化途上のドイツを語る本。最後の方には、ナチス・ドイツの要人たちの少年時代についても。2023/03/22
sattin
0
マニアックだけどドイツに興味がある人は面白いと思う。ドイツ人のすきなもの、好きな人、生活などよくわかる2022/06/24
ウラー
0
帝政ドイツに的を絞った政治・社会雑学書。すごくニッチ2019/09/06