出版社内容情報
2016年に刊行した「能の本」に続く第2弾。
能の本は数々あれど能楽師本人が原稿を書き、ここまで監修した本はありません。
曲のあらすじを紹介するのではなく、能のものがたりを書いているため、ライブ感満載で小説のように読むことができます。
今まで観ていた能が、より一層楽しめるようになる本です。
村上 ナッツ[ムラカミ ナッツ]
著・文・その他
つだ ゆみ[ツダ ユミ]
イラスト
辰巳 満次郎[タツミ マンジロウ]
監修
内容説明
短編小説のように読むことができる「能の本」。おかげさまで2巻目となりました。この巻には度々演じられる人気曲、5年10年と演じられる機会が無いような稀曲、最奥伝の大曲もそれぞれ取り揃った掲載となりました。1曲ずつの「ものがたり」のボリュームも読みごたえタップリです。
目次
竹生島
巴
熊野(湯谷)
景清
鵺
石橋
船弁慶
姨捨(伯母捨)
小袖曽我
谷行
養老
清経
松風
蝉丸
紅葉狩
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yoneyama
5
今お稽古中の養老を読んでみました。お稽古は何もわからず見様見真似でやっていますが、この本で、背景、意味、現代語訳などようやくわかり、助けとなります。先輩方の稽古するものも引き続き読み進めます。2巻は15曲、竹生島、巴、熊野、景清、鵺、石橋、船弁慶、姨捨、小袖蘇我、谷行、養老、清経、松風、蝉丸、紅葉刈。信州ゆかりのが、三つも。漫画と、満次郎コラムも初心者にありがたや。2019/12/23
のれん
5
演目は2巻で50近くを網羅しており、演劇の想像以上の演出の広さに驚く。 演劇は映画やドラマと違い毎回役者の影響により微妙に変化する。この本の紹介は匠であるが故に実際の演目がどのように繰り広げられるのか楽しみになった。 古典芸能、暇があれば観ていきたいもの。2018/09/20
くりりん、茶人、人工知能
0
第一弾に続き、鑑賞のお供に最適な書。 これだけ一気にあらすじを理解できるのはとてもありがたく、人間の本質は、数百年経っても変わらない、ということを再認識し、能楽が時を超えて愛される所以だろうという思いに至る。2018/07/31