内容説明
柳田・折口の民俗学を受け継ぎ、さらに定住稲作民とは異なる金属民・木地師・遊芸民など生態や、天皇族に敗れた古代民の行方を辿り、沖縄・南島へのフィールドワークを重ねた谷川健一。その民俗学として展開された思想を、編集者としての仕事や時代状況に関わる批評も含めて明らかにする。全集未収録「論文・エッセイ」多数掲載。
目次
青の思想家(前田速夫)
巨人・谷川健一のしっぽ(井出彰)
混血列島論(金子遊)
谷川健一編集・民俗・思想「論考・エッセイ」(編集の思想;民俗のこころ;移動と漂泊;南島その空間と時間;時代を撃つ)
「対談」谷川章雄×前田速夫 谷川健一の思想と四兄弟
著者等紹介
前田速夫[マエダハヤオ]
1944年、福井県生まれ。民俗研究者。東京大学文学部英米文学科卒業後、新潮社に入社、文芸編集者として雑誌『新潮』編集長などをつとめる。著書に『余多歩き 菊池山哉の人と学問』(晶文社、読売文学賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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