内容説明
エッセイ『園芸家の12カ月』や童話『こいぬとこねこのおかしな話』など、弟カレルとのコラボで日本でも人気の高いチェコスロヴァキアの画家でエッセイスト、ヨゼフ・チャペック(1887‐1945)。彼はナチズムがヨーロッパを席捲する危機的な状況のもとで、自由と平和、そして民主主義のために、独自のしなやかなタッチで、連作『独裁者のブーツ』をはじめ、「反ファシズム」をテーマにした1コマ漫画や諷刺画を描きつづけました。本書は当時の新聞紙に掲載された貴重な作品を集成し、強制収容所で没するまでの生涯をたどった、日本語版オリジナル編集です。
目次
1 独裁者のブーツ
2 平和?戦争?それとも恥?―反ファシズムのためのイラスト集
3 ヨゼフ・チャペックの人と仕事(新聞記者としてのヨゼフ・チャペック;引きこもりオタクのつよさ(イージー・オペリーク)
チャペック兄弟とその時代
日常を生きたヨゼフ(パヴラ・ペチンコヴァー)
強制収容所のヨゼフ・チャペック
チャペック兄弟のプラハ)
著者等紹介
チャペック,ヨゼフ[チャペック,ヨゼフ] [〓apek,Josef]
1887年、オーストリア=ハンガリー帝国下のフルノフに生まれ、1945年、ナチス・ドイツのベルゲン・ベルゼン強制収容所に没する。プラハ工芸美術大学で学んだあと、画家、物語作家、エッセイスト、装幀家として活躍する。弟カレルとの「チャペック兄弟」名義での共同制作も多く、現在に至るまで世界各国で愛され、高い評価を受けている
増田幸弘[マスダユキヒロ]
1963年、東京に生まれる。フリー編集者・記者。早稲田大学第一文学部卒業
増田集[マスダツドイ]
1995年、山口に生まれる。ブラチスラヴァ美術デザインアカデミー在学中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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