境界の文学<br> ラングザマー―世界文学でたどる旅

個数:

境界の文学
ラングザマー―世界文学でたどる旅

  • 出版社からのお取り寄せとなります。
    入荷までにおよそ1~3週間程度かかります。
    ※商品によっては、品切れ等で入手できない場合がございます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷までの期間】
    ■通常、およそ1~3週間程度

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆上記期間よりも日数がかかる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆品切れ・絶版等により入手できない場合がございます。
    ◆品切れ・絶版等の確認に2週間以上かかる場合がございます。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • 店舗受取サービスはご利用いただけません。

    ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
  • サイズ B6判/ページ数 211p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784907986216
  • NDC分類 902
  • Cコード C0098

出版社内容情報

多和田葉子さん推薦!



国際的な作家であり翻訳家、そして世界文学のしたたかな読み手である著者が、本を読むことによって「ラングザマー(もっとゆっくり)」とした時間の回復を試みる、極上の世界文学ガイド/読書論。本書が著者の単行本としては本邦初訳。

いま、わたしたちを取り巻くこの世界から脱出し、本のなかを流れる時間に身を委ねて、まだ見ぬもうひとつの日常、もうひとつの風景へ??。

はじめに



1 読書(愛)        Lekt?re    (Liebe)

2 仕事(優雅)       Arbeit     (Anmut)

3 自然(何もしないこと)  Natur      (Nichtstun)

4 速さ(限界)       Geschwindigkeit(Grenze)

5 文字(眠り)       Schrift      (Schlaf)

6 タイムアウト(老い)   Auszeit     (Alter)

7 ゆとりの時間(メルヒェン)Mu?e      (M?rchen)

8 体験(スローライフ)   Erlebnis     (Entschleunigung)

9 旅(憩い)        Reise      (Ruhe)



  出典

  訳注



日常を離れた時間の流れの中で  多和田葉子



訳者あとがき  山口裕之

イルマ・ラクーザ[イルマ ラクーザ]
1946年、スロヴェニアに生まれ、現在はチューリヒに暮らす。小説家、アンソロジスト、研究者として、またロシア語からマリーナ・ツヴェターエヴァ、フランス語からマルグリット・デュラスなどの翻訳家としても国際的に活躍している。
ペトラルカ翻訳賞(1991)、ライプツィヒ・ヨーロッパ相互理解賞(1998)、シャミッソー賞など多数の文学賞を受賞。単著としては本書が本邦初訳となる。ほかの邦訳に、『ヨーロッパは書く』(ウルズラ・ケラーとの共編著、2008)、短篇小説「歩く」(『氷河の滴??現代スイス女性作家作品集』所収、2007、以上鳥影社)がある。

山口裕之[ヤマグチ ヒロユキ]
1962年、広島に生まれる。東京外国語大学教授。東京大学大学院総合文化研究科後期博士課程修了(学術博士)。専攻は、ドイツ文学、思想、表象文化論。著書に、『映画に学ぶドイツ語』(東洋書店、2012)、『ベンヤミンのアレゴリー的思考―デーモンの二義性をめぐる概念連関』(人文書院、2003)など。訳書に、フローリアン・イリエス『1913 20世紀の夏の季節』(河出書房新社、2014)、『ベンヤミン・アンソロジー』(編訳、河出文庫、2011)、カール・クラウス『黒魔術による世界の没落』(共訳、現代思潮新社、2008)などがある。

内容説明

いま、わたしたちを取り巻くこの世界から脱出し、本のなかを流れる時間に身を委ねて、まだ見ぬもうひとつの日常、もうひとつの風景へ―。国際的な作家であり翻訳家、そして世界文学のしたたかな読み手である著者が、本を読むことによって「もっとゆっくり」とした時間の回復を試みる、極上の世界文学ガイド/読書論。

目次

1 読書(愛)
2 仕事(優雅)
3 自然(何もしないこと)
4 速さ(限界)
5 文字(眠り)
6 タイムアウト(老い)
7 ゆとりの時間(メルヒェン)
8 体験(スローライフ)
9 旅(憩い)

著者等紹介

ラクーザ,イルマ[ラクーザ,イルマ] [Rakusa,Iluma]
1946年、スロヴェニアに生まれ、現在はチューリヒに暮らす。小説家、アンソロジスト、研究者として、またロシア語からマリーナ・ツヴェターエヴァ、フランス語からマルグリット・デュラスなどの翻訳家としても国際的に活躍している。ペトラルカ翻訳賞(1991)、ライプツィヒ・ヨーロッパ相互理解賞(1998)、シャミッソー賞など多数の文学賞を受賞

山口裕之[ヤマグチヒロユキ]
1962年、広島に生まれる。東京外国語大学教授。東京大学大学院総合文化研究科後期博士課程修了(学術博士)。専攻は、ドイツ文学、思想、表象文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かもめ通信

23
『ラングザマー』がドイツ語で「もっとゆっくり」を意味する言葉なのだと知って、私は思わず大きく息を吐く。こんな素晴らしい本を、どうしてもっと早く読まなかったのだろうと思いながらページをめくっていたことを少し恥ずかしく思う。ゆっくりでいいのだ。ひと言ひと言かみしめながら。今しばらく、この世界に留まろう。 2021/07/12

Kiro

14
2019年に読んだ本の中で、私的トップ5に入る本。装丁、フォント、中身、全てが好き。最後まで読み終えるのが勿体なくて、少しずつ読んでいた。読んでいると心が鎮まる感じの本だった。また読みたい素敵な本。また読む素敵な本。2019/11/21

ののまる

10
もっかい読む。海の見えるところで独りで。2017/07/10

micamidica

8
ラングザマー、とはドイツ語の形容詞langsamの比較級とのことです。著者はハンガリー人の母、スロヴェニア人の父を持ち、トリエステやスイスで育ち、いまはドイツ語で創作、フランス語やロシア語作品の翻訳者でもあるらしい。まさにヨーロッパの作家…。内容は、様々な文学作品や自身の作品の言葉を交えながらの考察。もっとゆったり過ごしたい、じっくり考えたい、忙しないのは嫌だ、という思いを日々抱えているひと、本を読み思考することが好きなひとにはとても頷ける内容なのではないでしょうか。わたしも首を縦に振りまくりでした。2019/08/29

rinakko

7
ゆっくりゆっくり、言葉を染ませていく時間を特別に感じながら堪能していたけれど、とうとう読み終えてしまった。自伝も読みたい。2019/04/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11218985
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。