感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よつば🍀
47
闘病記メインだと辛いなと思ったが保護犬・福ちゃんのパートが多く穏やかな気持ちで読み進める事が出来た。余命半年と宣告され本来なら家族一丸となってしかるべき所、家族間には不穏な空気が流れギクシャクする日々。その流れを変えたのは、保護犬の福。保護シェルターで静かに佇んでいた「アンズ」を家族に迎え入れ、名前を「福」に改名。まさしく福の神のような存在で、不安定だった家族の絆を深く強固にしてくれた。写真も満載でその表情を見ているだけで癒され幸せな気持ちになる。誤植が多いのが残念だが、保護犬を通し命の尊さを再認識する。2023/11/19
manamuse
23
タイトル通りの想像してた内容でした。雅姫や石田ゆり子も登場。当然、妻は死んでしまうけど1周忌に…犬猫との暮らしは最高に幸せです♡2023/12/10
ミヤビ
18
妻が余命宣告を受け、絶望しかなかった小林家の一員となった保護犬・福と家族の物語。 こんな大変な時期に保護犬を? と思うかもしれないけど、意外とこれが理にかなっている。守るべき存在がいることで以前より一致団結していて、犬の素晴らしさを改めて実感した。抗がん剤のやめ時、終末医療など、今まで知ることのなかった癌の裏側を目の当たりにし、自分だったらどうするだろうとしみじみ考えてみたけれど、難しい問題。作中にあった「セラピードッグは科学的なエビデンスはまだまだ得られていない」ことが意外で驚いた。2024/01/17
カール
18
「1匹の命を救うことで実は救われたのは僕たち家族だった」「後悔したことはもっと早く保護犬を家族に迎え入れる選択をしなかったこと」というフレーズが印象的でした。誌面には書いてない辛い事や苦労がたくさんあっただろうけど、この本を通じて保護犬や保護猫について関心を持つ人が増えてほしいという気持ちが伝わってきました。作者の小林さんはESSEの編集長、石田ゆり子さんの「ハニオ日記」の編集に関わられたということで親近感を感じます。2023/11/25
ぽけっとももんが
16
家族に重大な病を抱えた人がいれば、どうしたって無理はするし歪みも生まれるだろう。妻が余命宣告された小林家に迎えられた保護犬の福は、見事に困り顔で臆病で警戒心も強い。犬は散歩が好きではしゃぎ回るもの、という思い込みからはずいぶん遠い。だからこそその心を解きほぐすうちに家族の絆も深まったのだろう。著者は「天然生活」の編集長で、その創刊号の件がでてくる。わたしそれ買った。こんな雑誌出たんだすごい、と思った感動は覚えている。そしてひょっとして、と思ったらやっぱり持ってました、捨てられなくて。2024/02/11