出版社内容情報
山田太一ドラマの伝説的作品「早春スケッチブック」がペーパーバックで復刊。名作短編「春日原まで一枚」も単行本初収録する。●「早春スケッチブック」(TV放送 1983年1月7日~3月25日 フジテレビ系列) 「お前らは、骨の髄まで、ありきたりだ」
山田太一[ヤマダタイチ]
1934年、東京浅草生まれ。早稲田大学卒業後、松竹大船撮影所入社。演出部で木下惠介監督の助監督に。65 年、 脚本家として独立。「岸辺のアルバム」「男たちの旅路」「早春スケッチブック」「想い出づくり」「ふぞろいの林檎たち」など数多くの 名作テレビドラマを手がける。88 年、長編小説「異人たちとの夏」で山本周五郎賞、2014 年、エッセイ集「月日の残像」で小林秀雄賞を 受賞。著書に「飛ぶ夢をしばらく見ない」「終りに見た街」「空也上人がいた」他多数。戯曲に「日本の面影」「黄金色の夕暮」他多数。 2014年、河出書房新社より「山田太一エッセイコレクション」全3巻を刊行。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
古古古古古米そっくりおじさん・寺
55
私は何故か山田太一作品とは余り御縁が無く、映画『異人たちとの夏』を観たぐらいか。あとエッセイ集で大久保利通を褒めていて感心した事がある。寺山修司の親友だったんだっけ。しかしネットであれこれ触れていると、この『早春スケッチブック』は名作らしく、本作から名前を『早春書店』にした古本屋さんもあるらしい。このドラマのDVDもフリマアプリですぐ売れるもののひとつだ。気になって読んでみた。女房の昔の男(主人公の少年の実父)が現れ、平和な家庭を乱す話なのだが、いろんなテーマが入っていると思う。そして何事も正解は無い。2020/09/15
なのはな(2022年まで)
7
「山田太一さんのテレビドラマが人気だったなんて、きっと昭和から平成にかけての日本には心根の優しい人が今よりずっと多くて、私みたいなやつでも生きやすい社会だったんだろうなぁ…」と錯覚しそうになるくらい、私の思い描く理想に寄り添ってくれるキャラクターとエピソードが盛りだくさんで泣いた。2021/05/20
GO-FEET
6
いやぁ~、これまたキツイけどオモロイ!2017/02/21
haruno
2
日本には、テレビドラマという文化がありました。言葉に価値があり、何かを伝えていました。ずい分昔に、大切な文化を失ったのかなあ。本書で、再び、たくさんのいい言葉に出会えました。またこういうドラマを見たい、と思いました。2017/09/23
くるまやさん
2
全員にきちんと光があたる2017/02/25