出版社内容情報
数々の気晴らしと集いが繰り広げられる半屋外空間。
カフェで寛ぐ人(ボローニャ)、レクチャーに集う学生(クロアチア)、仲間と談笑し、時々働くミシン屋(ネパール)、祭の準備をする女性達(バリ)、暇を潰していたら友人に会えた男性(シンガポール)…。
消費に追われず人生を愉しむ為の空間、46の断面スケッチ集
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
145
本書で、初めて「ロッジア」と言う言葉を知りました。 世界のロッジアは、凄く居心地の好い空間です。 https://book.gakugei-pub.co.jp/gakugei-book/9784761533076/2025/04/23
あじ
21
ロッジアとは屋根のある、半屋外空間のこと。ここで過ごす各国の人々は、思い思いに寛いでいたと著者は述懐する。その目的のない「暇」のなかに表出する営み、ロッジアはそんな「暇」を生むセッティングの一つであるように思えたという。そこに着眼した著者はロッジアを調査、採集しつつ修士論文に取り組む。本書はそのロッジアの環境を記録したカラー写真と描画で魅力を発信した書籍だ。建築好きな方はもちろん、暇のなんたるかを愛すべき方に薦めたい。◇併せて読むなら「Window scape 窓のふるまい学」/東京工業大学塚本由晴研究室2025/06/09