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内容説明
十五歳の夏、渓は兄のように慕っていた貴之への恋を意識して、拒絶された。その冬、貴之は渓の前から去っていった。それから三年―。祖父の山小屋を継ぐことになった渓の前に、何事もなかったかのように、再び貴之が現れた。大切なひとをもう失いたくない、その思いから弟のように振る舞うことを決意する渓だったが、腕が触れるたび、目が合うたび、意識してしまうのは止められなくて!?兄と弟のような関係から恋人になるまでを描いた期待の新人・いちか凛、デビュー作登場!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
51
再読。2016年88冊め。個人的にとても好きな作品で評価しているのだけれど、デビュー作の本作以降まったく動きがない方なので惜しい。2016/02/11
扉のこちら側
40
再読。2015年1070冊め。最近山に登っていないので山成分を補給。2015/10/11
扉のこちら側
37
初読。2015年129冊め。タイトルと木下さんのイラストで購入。期待以上によかった。遭難した親友を探す設楽と、過去の傷跡が重なる主人公の切なさ。惜しいのは年代が近い男性キャラが冒頭から複数出てきて、更に地の文と会話で呼び名が違うので混乱してしまう。そこを越えればキャラが立っていて読みやすくなった。2015/02/09
このん
27
(2015年3月25日4052)タイトルに惹かれて購入。渓は小学生の時両親を山で亡くし長野の祖父に引き取られた。そこで知り合った大学生の貴之を好きになるが、中学3年の時に気持ちを知られてしまい貴之はスイスに行ってしまった。18歳で祖父の跡を継ぎ山小屋の主となった渓の、初めての小屋開きに3年振り現れた貴之に動揺するが平静を装いながらみんなと過ごす。山を知らない渓にみんなが甘すぎる。山の事が沢山書かれているが、これといって惹きつけられるお話ではないし、ちょっと中途半端かな。タイトルは凄く良いんだけど…。2015/03/25
きょん
27
硬質で淡々とした文章と壮大な自然との雰囲気はあってると思ったけど、初めの方で登場人物が多いのでそれぞれを把握するまでに少し時間がかかりました。love薄めだけど穏やかに末永くゆっくり進んでいく二人なんだと思えて私は気にならなかったな。設楽くんのエピソードが切なく哀しいし、彼の就職とかどうなるんだろうと俗な心配してしまった。2015/02/28