内容説明
遠藤文学の核心にある愛と宗教観は女性に託されていた。“母”“聖女”“空虚感”などをキーワードに、70作品超の分析と読解を通して、遠藤のメッセージを解明する。
目次
第1部 理想とする女性(遠藤文学に登場する女性たち;“聖女”(一)―「わたしが・棄てた・女」森田ミツ ほか)
第2部 共にある人(ついて行く人―「おバカさん」ガストン;「自分のキリスト」ガストンと「聖女」森田ミツ ほか)
第3部 “愛”と女性(人形と共に―「ユリアとよぶ女」ユリア;苦手な女性―「日本の聖女」細川ガラシャ ほか)
第4部 母なるもの(遠藤周作と母;位置づけを探る―「影に対して」(一)十三作品の“母” ほか)
著者等紹介
笛木美佳[フエキミカ]
昭和女子大学大学院文学研究科日本文学専攻博士後期課程単位取得後退学。博士(文学:ノートルダム清心女子大学)。遠藤周作学会副代表。現在、昭和女子大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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