[テキスト]
ボブ・ディランは何を歌ってきたのか - Bob Dylan’s Songs ele-kin

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 379p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784907276188
  • NDC分類 767.8
  • Cコード C0073

出版社内容情報

すべての「ボブ・ディラン本」へのアンサー。約50枚におよぶディスコグラフィを丹念にたどった、著者自身が代表作と語るボブ・ディラン論の決定版。

萩原健太の『ボブ・ディランは何を歌ってきたのか』は、1962年のデビュー・アルバム『ボブ・ディラン』から2012年の『テンペスト』までの、約50枚にもおよぶディスコグラフィーであり、萩原健太によるボブ・ディラン論でもある。長年、ディランを研究し続けて来た著者の、作品ごとの詳細な解説をしながら「現在」までのディランを丹念に描いた、渾身の書き下ろしだ。60年代の黄金期を繰り返すことなく、なおも「現役」であり続ける巨匠の姿がいま、はっきりと立ち上がる。

■萩原健太
1956年2月10日生まれ。音楽評論家。1978年3月 早稲田大学法学部卒業。同年4月 早川書房入社。1981年6月 早川書房退社。その後フリーとして活躍。 執筆活動、TV出演などを通じて音楽評論を行なう。 他、音楽プロデュースも手がける。著作に『はっぴいえんど伝説』(シンコー・ミュージック)、『ポップス・イン・ジャパン』(新潮社)等がある。

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

zirou1984

34
就寝前にちょっとずつ笑いながら読んだ。デビューから35枚目のオリジナルアルバム「テンペスト」までの経歴を辿りながら、彼がいかに世間や大衆の期待を裏切り続け、名作も迷作も作りながらも2000年以降に突如傑作を連発出来たのかを理解できる内容。とはいえ、肝心のディラン自身のうたについては結局よくわからないままなのだが、要はそのわからなさこそがディラン最大の魅力だったのだ。彼の歌ってきたことは幾度となく形を変え、言葉を変え、自由であることの喜びとエネルギーを突きつけている。裏切りながらも愛されてしまっている。2017/02/09

akihiko810/アカウント移行中

23
ディランのデビュー作から2012年までの作品をレビューし、ディランの軌跡を解説。印象度A+   作品背景解説や録音記録などのデータ、そしてディラン作品の根幹にはいかなるアメリカ音楽があるのか(つまり元ネタ)も解説していて面白い。 中山康樹「ディランを聴け!」では評価の高かったライブ盤「武道館」を「驚きが少ない」と低評価にしていて、この違いが面白かった。自分は「前半部がいまいちで、後半部が結構よい」という評価なのだが。 著者は初読みなのだが、音楽評論家としての能力はかなり高くて面白かった。(続 2025/03/18

しゅん

15
いやぁ、なんとなくは知っていたが…この人はほんとにロクデナシだ笑 特に女とバンドメンバーの扱いがひどすぎる。ディランだから許されている所業の数々には笑うしかなかったが、そういう悪の部分があるからこそ愛されてるのも確かで…ほんとにズルい存在である。通して読むと、伝統継承者と革新的破壊者、気高い知性と粗野な態度、詩人とバンド馬鹿といった相反する二面性が奇跡的に両立することで生まれる魅力はやはり半端ないなと思う。ディランもっと聴こうと思わせる素晴らしきディスクガイド。一人で全て書き上げた萩原さんの愛に脱帽です。2017/03/08

オールド・ボリシェビク

7
いやあ、萩原健太さん、かくもすごい人だとは思わなかった。ディランのデビュー作から2012年までの作品をレビューしているのだが。その背景解説や録音記録などのデータなどが極めて細かいのに加え、ディラン作品のバックグラウンドに、いかなるアメリカ音楽があるかを、詳細に記している。感心した。健太さん、そんなにディランが好きだったのか、もっと早くこの本を読めば良かったなあと残念に思った次第だ。本物の評論家になるには、ここまで徹底しなければいけないのだなあと、別の意味でも感心しました。脱帽です。2024/08/28

酩酊石打刑

6
わたしの中では、まだまだディランのノーベル賞熱さめやらぬ状態だ。そんな中、以前から気になっていた本書をディランの楽曲を聴きながら読み進めた。歌詞の内容についての突っ込んだ言及を期待したが、それにはちょっとそぐわなかった。しかし、70年以降のディランには多少冷めていたので、その間の活動をアルバム発表に沿って、内輪話っぽい下世話な話題も交えつつ書き進められていて、たいへん楽しく読むことができた。しかしながら、ディランの過去の自作曲に対する改変にはついていけなかったのだが、本書を読み少しは理解しようと思った。2017/01/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8118975
  • ご注意事項

最近チェックした商品