内容説明
女もすなるフェミニズム小説といふものを、男もしてみむとするなり―韓国「今日の若い作家」シリーズからチャン・ガンミョン作品を初邦訳!
著者等紹介
チャンガンミョン[チャンガンミョン]
張庸明。1975年ソウル生まれ。延世大学都市工学科卒業後、新聞記者を経て作家に。社会批評からSFまで幅広い作品で知られ、韓国文学に新しい活気を吹き込んでいる。ハンギョレ文学賞、樹林文学賞、済州四・三平和文学賞、文学ドンネ作家賞などを受賞
吉良佳奈江[キラカナエ]
1971年静岡県生まれ。東京外国語大学日本語学科、朝鮮語学科卒。現在は東京外国語大学大学院博士課程在籍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
lily
110
韓国人が韓国が嫌いでって、これほど敵を作って強烈な嫌いなものはない。韓国から離れるしか対策はないのだから。しかし、嫌いなものは嫌いと声を大にして言えることが、もうすでに精神的に自立していてどこにいても生きていける力強さも感じさせる。なぜ韓国が嫌いか、それはグローバルな視点を持っているからこそであって、井の中の蛙大海を知らずままであったなら嫌いなことにも気付かないまま不幸であっただろう。幸せは好きな場所と好きな人達の中にいてこそ掴みやすくなるはず。それでもなんだかんだで日本人の場合は日本が好きなんだろうな。2020/03/24
アキ
81
彼氏に車で空港まで送ってもらいオーストラリアに旅立ったケナは20代女子。実家も貧乏で大学を出て就職した会社には、鎖骨が折れそうになりながら通勤し、顧客をだます証券会社のやり方とセクハラの上司。こんな国で幸せにはなれないと豪州に留学して、インドネシアの金持ちのリッキーや年下の韓国のジェインや元カレのジミョンや白人のダンとつき合ったけど、このまま結婚したらどうなんだろうと何度も迷いながら、最後に下した彼女の決断は、再びひとりオーストラリアに行くことであった。今度は韓国が嫌いだからではなく、自分の幸せを求めて。2020/04/27
崩紫サロメ
24
「韓国が嫌いで」、オーストラリアに移民する女主人公。紆余曲折を経ていったん韓国に戻り、また韓国を去る。二度目の理由は韓国が嫌いだからではなく、自分が幸せになるためだ。結局のところ、閉塞感に満ちた韓国社会で自分は幸せになれないということをはっきりと認識し、より強い決意で韓国を去るということ。しかし、「韓国」あるいは「オーストラリア」という外的要因に翻弄されてきた人生から、自己の主体性を確立するフェミニズム文学として興味深く読んだ。作者が男性であることを帯でまで強調する必要があったのかはよくわからないけど。2021/02/21
星落秋風五丈原
23
誰もが羨みそうな理想の彼氏ジミョンを捨ててきてオーストラリアで再出発するケナ。最終的に選んだのは女性名前だっていうのに名乗っている甲斐性なしのジェイン。占いに出た通り海外にでてくるとやたらもてますね。2023/08/20
kaoriction
23
韓国が嫌いで。日本が嫌いで、中国が嫌いで、アメリカが嫌いで。ええ、この国が。どんな国に暮らしていても「楽観的な人もいるだろうし」「シニカルになること」もあるのだろうと思う。 様々な思惑が重なり家族も恋人も捨ててオーストラリアへの移民を目指すケナの物語。住宅事情の辺りでは映画『パラサイト』がよぎったりした。けれども、ケナの思いは韓国に限ったことではない。日本にも、どの国にも言えること。グローバル。悩みつつ、自分の生きる道を見つけてゆくケナに元気をもらう。そして、幸せのキャッシュフローはこの手で掴め!ってね。2021/02/15
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