内容説明
朝日小学生新聞から生まれた小説シリーズ「言葉屋」。言葉屋のたまごの詠子も、とうとう中学生!初めての制服に、変わっていく人間関係。「新しいものパレード」の中で、もみくしゃにされている詠子のもとには、謎の転校生まで現れて…。言葉で解決できることと、できないこと、その壁にぶつかりながらも、今日も詠子は、言葉屋修行にはげみます!
著者等紹介
久米絵美里[クメエミリ]
1987年、東京都生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。「言葉屋」で第5回朝日学生新聞社児童文学賞を受賞、『言葉屋言箱と言珠のひみつ』でデビュー
もとやままさこ[モトヤママサコ]
1982年、神奈川県生まれ。武蔵野女子大学文学部日本語日本文学科卒。イラスト・書籍の挿絵などで活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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Rin
60
[借本]新たな環境でのお話。学生の頃を思い出していると、確かに知らない人間も増える中学校は友達を作れるように、グループを見極めるためにと神経を使う気がする。仲良くなれそうな相手の呼び方にも失敗しないように、と迷いが生じるかもしれない。部活に友人にと、結構忙しい詠子。それは肉体的なものだけではなくて、心も忙しい。相手を傷つけないようにと心を配れる彼女の踏み出した一歩。その続きが気になる。誰かを呼ぶ名前や、かける言葉の重み。気が付かないうちに大切な人を傷つけないようにしたい。これからの展開も気になります。2018/01/11
たるき( ´ ▽ ` )ノ
48
中学生になった詠子たち。須崎くん、とてもかっこよかった(*^^*)あんな風に励まされたら、とても勇気をもらえるよね♪大切なことと向き合って成長していくみんなを、これからも見守っていきたくなる。2018/02/25
アルピニア
47
詠子ちゃんの中学生活が始まり、話がどんどん広がっていく。新たな言葉屋ファミリーや新たな言葉道具(?)が登場。詠子ちゃんが入部した部活もなんだか怪しげ(笑)。おじいちゃんの活躍は「コミュニケーションは言葉だけじゃない」ことを思い出させてくれた。さらに詠子ちゃんのお父さんの話もあって、いろいろな布石が打たれた巻という印象。特に心に残ったのは「名前泥棒の季節」。須崎くんのしいちゃんへのエール、そして言箱にこめたことばにジンときた。詠子ちゃんの言葉屋としての意識も高まってきて、これからの展開が楽しみ。2018/07/09
はな
44
図書館本。中学生になった詠子。小学校とはやはり違って難しい年ごろの心境がつづられていた。クラスがしいちゃんと離れて心細いのかと思ったけれど、ちゃんと心が育っているからかな少し頼もしくなっていた感じもいいと思います。新しくしりあう人たちとの中でさらに成長する姿がまぶしく感じます。言葉を大切にしようとする詠子も語もそれぞれがちゃんと考えているんだなと思いました。子どもも大人も読んでほしい1冊です。2017/02/04
しょこ
41
言葉屋の修行中の詠子は“言葉”の力を信じ、大切にし学業との両立に励む日々。そんな日常に転校生として言葉屋の語君が登場。彼は言葉屋としてのプライドを強く持ち、それがどうもクラスの周りとのひずみに…。そんな彼らが“コミュニケーションは、言葉だけではない”ということに気づき、視野がぐっと広まった今作。これは言葉屋として、大きな大きな成長になりそう♪2018/06/07
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