内容説明
2013年夏、それまで30年以上にわたりメスを握り続けてきた臨床医に下された病名は、手術治療を必要とするものだった―。本書の副題ともなった第一章では、医師に命を預けた経験を一患者として、また医師として綴る。第二章と、つづく第三章では、初エッセイ集『虹色の風景』を通奏低音に響かせつつ、いま・ここの視点で来し方を慈しみ、未来を志向する。滋味深く、ユーモアに満ちた珠玉のエッセイ集。
目次
第1章 メスを握る医師が手術を受ける(医師の気持ち、患者の気持ち;稀有なる経験;次代を担う先生たちへ;わが国の周産期医療よ、どこへ行く!?)
第2章 『虹色の風景』ふたたび(「虹色の風景」から「東京十二色」へ;「薩長連合」今、むかし―その続き;十二の偶然と三つの奇跡)
第3章 還暦過ぎても、人生を語らず(これから「忘れ物」を如何にして減らしましょうか?;ある本からのヒント;人生時間をリセットする;六十の手習い)
著者等紹介
松田義雄[マツダヨシオ]
昭和29年山口県生まれ。山口県立徳山高校、鹿児島大学医学部卒業。医学博士。専門は周産期医学。昭和55年鹿児島市立病院産婦人科に研修医として入局。以後、東北大学医学部付属病院麻酔科、カナダ西オンタリオ大学医学部産婦人科・生理学教室留学。東京女子医科大学医学部産婦人科学教授・母子総合医療センター母体・胎児科長、国際医療福祉大学病院産婦人科教授、独立行政法人地域医療機能推進機構三島総合病院院長を歴任し、現在、東京医療保健大学臨床教授、(医)東壽会東峯婦人クリニック名誉顧問。平成5年度日本産科婦人科学会学術奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。