内容説明
殺されたはずの被害者が生きていた―あるはずのない事実から浮かび上がる、冤罪事件の真相。中国の法学者が、大きな反響を呼んだ二つの事件を足がかりに、誤審の要因に迫る!
目次
前論 刑事事件誤審問題の実証研究
前編 縢興善冤罪事件(規則違反の期限付き検挙;「供述から証拠」の捜査方式;やまぬ拷問自白強要;科学的証拠の不適切な解釈;主観的・一面的な捜査採証)
後編 〓祥林冤罪事件(原則を放棄し、民意に迎合;引くに引けず、期限超過拘留;有名無実の相互制約;有名無実の法廷審判;証拠不足 疑わしきは軽く)
後論 刑事司法制度の進化と改良
著者等紹介
何家弘[カカコウ]
米国ノースウェスト大学法学博士(SJD)、中国人民大学法学教授、腐敗防止法治研究センター長、証拠学研究所所長。最高人民法院特別顧問を兼任。FIFA規律委員会委員。2006年~2008年中国最高人民検察院職務犯罪検察庁副庁長に就任。数多くの犯罪小説を執筆
古賀啓一郎[コガケイイチロウ]
昭和28年生まれ。東洋大学中国哲学文学科卒業。中国語通訳翻訳専門職として、警視庁に奉職。約40年間、主に司法関連の通訳翻訳に従事。平成31年3月定年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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