内容説明
久里浜沖で流人船が難破した。助かったのは、流人の鹿之助ひとり。しかし三日後、彼は姿をくらます。北町奉行の榊原は鹿之助が親友の倅でないかと危惧し、立花平七郎に極秘の探索を依頼する。探索の中で、徐々に明らかになる鹿之助の閉ざされた過去。養子としての葛藤、凄絶な恋、そして流人になった理由…数奇な運命に翻弄された男を、平七郎はどう裁くのか!?
著者等紹介
藤原緋沙子[フジワラヒサコ]
高知県生まれ。立命館大学文学部史学科卒。シナリオライターとして活躍する傍ら、小松左京主宰の「創翔塾」で小説を志す。2013年には、「隅田川御用帳」シリーズで第二回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
58
橋廻り同心・平七郎控「風草の道」11巻。平七郎とそのお仲間たちの活躍良いですね、おこうさんのとの仲が動かないのがちょっと残念です。2017/01/30
佳音
20
しんみり人情話。2014/03/29
ベルるるる
14
シリーズ11作目。前作でおこうとの仲が前進したかに見えた平七郎だけど、今作で、二人の仲の進展はなし。ちょっと残念。2016/05/08
ぶんぶん
7
橋廻り同心シリーズも十一巻目、相変わらずお付き合いしてます。 今回は数奇な運命に翻弄される男の話。 母と好きあった女との別れが何とも言えない。 こんなにも運命の歯車が狂うなんて…平七郎の長い非番に人探しに懸命になる人情篇。 平七郎とおこうの仲も進展せず…気がもめるなぁ。2016/03/21
ゆ〜や
4
おこうさんとの問題はとりあえず保留らしい。今回は以前町廻りだった時の仲間との隠密裏の探索。内容的には殆どボランティア(なんかの手柄になるでなし)期間限定、なのに以前のように平七郎と仕事が出来る事がうれしくって仕方がないって感じの仲間達が、なんか良かった。しかしラスト。感動的ではあるが、結局2人は一緒にはなれないんだねぇ。2013/09/16