内容説明
料理好きで無類の食いしん坊石丸謙二郎が書き下ろしたこだわりの「食文化論」!
目次
第1章 魚を骨まで食い尽くす
第2章 肉をほおばる
第3章 蕎麦は食ってみなけりゃ分からない
第4章 コダワリの食文化論
第5章 たたかいの日々
第6章 酒の立場
著者等紹介
石丸謙二郎[イシマルケンジロウ]
1953年大分県生まれ。つかこうへい事務所の舞台『いつも心に太陽を』でデビュー。俳優として活躍するかたわら、87年から『世界の車窓から』(テレビ朝日系列)のナレーションを担当。2018年より、NHKラジオ『石丸謙二郎の山カフェ』が毎週土曜に放送中。19年には「山の日」アンバサダーに選ばれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yamatoshiuruhashi
52
名脇役にして「世界の車窓から」の名ナレーターのエッセイ。大分県出身だと知ると親近感がわく。釣りも山行きもキャンプもそしてもちろん料理もこなす食いしん坊。これは最強やね。流れるような文体で描かれる食べ物が食欲をそそる。時折自ら描いた絵も混じる。酒も相当お好きなようで本書最後の章は「ビールの立場」「焼酎の」「ウィスキーの」「日本酒の」と酒はこう飲むと言う仕立て。書名は「蕎麦」だが、魚の捌き方から料理の仕方、侮れない蕎麦やうどんの店などなど食い気広汎に渡る。各ページの上下の空白が大きくサクサクと読了。腹減った。2022/06/17
ようはん
21
「世界の車窓」等のナレーションで知られる石丸謙二郎氏による食に関するエッセイ集。タイトルの蕎麦は第3章で第1章は魚、第2章は肉とテーマ別に別れる。こういうエッセイを読むとトホホエピソードが印象に残る時があるが、この本の場合だと仙台の老舗牛タン屋で牛タンではなく自身の舌を激しく噛んでしまうエピソードや塗り箸でカップ麺の底を破ってしまうエピソードであろうか。前者は洒落になっていないが…2024/05/09
山猫
16
釣りを全くしないので、とても興味深かった。干物にするのも鮮度がいい方が良いというのはドライフラワーやドライフルーツなどとも同じなのだな。猪肉やワカメの項や「中国料理店と中華料理屋」は腹を抱えて笑った。食いたいとなれば、蕎麦うどんに限らず、人は100kmクルマをとばすどころかヘリや飛行機だって使う。猫舌については近年、食い方のせいであって、感覚の問題ではないと解明されているから、たしかに恥ずかしいかも(笑) だから、p93「ザ田舎」とかp226「スッコチ」、なぜこんな誤植をやらかすかな。実にもったいない。2021/11/03
Go Extreme
3
魚を骨まで食い尽くす:カツオのチカラ 鰯の生き活き 煮こごり 関サバにたどりつく 肉をほおばる:イノシシは逃げる シカのすき焼き 札幌の生ラム 歯茎の役目 ワポンドステーキ 蕎麦は食ってみなけりゃ分からない:蕎麦の花咲くころ フキノトウと蕎麦 讃岐うどんの食べ方 てびちそば コダワリの食文化論:食事のあとの満足感 ワカメの味噌汁 醤油を忘れた たたかいの日々:博多もつ鍋 博多ラーメンの替え玉 一味vs七味 キャンプの餃子 酒の立場2021/08/29
niz001
2
つい買っちゃった。蕎麦だけじゃなく、色んなジャンルの食エッセイ。1行の文字数が少ないのですぐ読み終わる。2021/07/22