出版社内容情報
まさに古今東西にわたって、歌謡、芸術の起源を探求し、現在に至るまでを描く驚くべき書物。――養老孟司
この本を出した出版社は、本書によって100年後にも、その名を残すかもしれない。――名越康文
人はなぜ、歌い、踊るのかーー人類学、民俗学、生理学…旧石器時代から現代まで、かつてないスケールで論じる衝撃作。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tenouji
10
なかなかに、トンデモ本ギリギリの内容にも読める内容で、面白かったので一気読み。宮台氏の『崩壊を加速させよ』の読後だったので、これが「世界」を感じる実践の指南書かもしれないと感じた次第。もう近代合理性の視点だけでは狭すぎるのよね。2021/05/24
choike-voike
1
生き物が音(声)を発することや、歌及び芸能の起源を興味の対象に手に取った一冊。ある程度発声の知識と実践を持っていても、読み進めるのはエネルギーがかなり必要だった。夥しい例の記述に、だんだん文字に呪われているような思いがしたり。ひとまずは読了できただけで良しとしておこう。2023/08/14
鴨長石
1
著者が言うように、近代西洋の枠組に囚われないで音楽・芸能の歴史を編んだ本である。必然的に、元々持っている知識とは整合しない部分も多く、一部で酷評されてしまうのも無理ないとは思うが、自分としてはロマンのある物語でワクワクする。流浪の「マレビト」を起源として芸能・音楽は発展していったというのが主旨だが、ところどころに挟まれる具体例(寅さんや美輪明宏など)に説得力がある。発声法のメソッドは全く聞いたことがなかったが、もし今からでも身につけられるならチャレンジしてみたい。2021/11/24