内容説明
65歳定年制では日本は衰退する!人口減少、超高齢化、経済縮小。成長する日本の戦略はこれだ。新しい「日本の形」をつくる変革の書。
目次
第1章 新しい日本の形をつくる(「40歳定年制」の目指す社会;人口減少・少子高齢化で縮小する日本 ほか)
第2章 日本を活気づける「40歳定年制」(多様な働き方ができる社会への変革;20代のスキルで一生食える時代は終わった ほか)
第3章 日本型雇用の終焉と再構築(社内失業者を生んだ日本型雇用;「ラジアの賃金モデル」は通用しなくなった ほか)
第4章 何度でも働ける社会へ(「人は46歳がいちばん不幸」なのか;窮屈すぎる日本社会 ほか)
著者等紹介
柳川範之[ヤナガワノリユキ]
1963年に生まれる。父の仕事の関係でシンガポールで小学校を卒業。高校時代をブラジルで過ごしたのち、大学入学資格検定試験合格。慶應義塾大学経済学部通信教育課程卒業。東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。東京大学大学院経済学研究科教授。経済学博士(東京大学)。専門は制度の経済学。著書には『法と企業行動の経済分析』(日本経済新聞社、日経・経済図書文化賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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えちぜんや よーた
49
Q:40歳定年制になると40才で、政府が強制的に退職を決めることになるのではないか?A:40歳定年制とは、75才まで働ける社会を目指しており、世間の実情と労働法との乖離をなくそうとしている。Q:40代は教育費や住宅ローンなど人生で最もお金がかかる時期。その時期に転職するのは…。A:転職市場を活性化し、「スキル再構築」、「学び直し」など教育制度を盛り込む。2013/05/24
えちぜんや よーた
48
ラジアの年功型賃金モデル→1.若いときの働き(生産性や貢献度)に対して、賃金は抑えられる2.40歳くらいで、働きと賃金が等しくなる3.40歳を超えると働きよりも賃金が上回る4.若いときと中高年のときの差分(働き‐賃金)がゼロになるところで定年が決定。https://docs.google.com/spreadsheet/ccc?key=0Ap7vwaw_8Ec2dGhRLUt6ZmFRWE1xNE1NMEx3VktDbmc#gid=02013/05/23
tatsuya
18
非正規雇用で仕事のスキルを身につける機会がない仕事は選ばない。「できる人、できない人」という捉え方から、「自分に合う会社、合わない会社」に発想の転換をする。将来自分はどんな働き方をしたいのか。「次」と「先」を考えながらキャリアをつくる。2018/02/12
kun_maa(หมา)
3
40歳で全員を強制的に解雇して放り出すという制度ではない。今のまま高齢者の雇用を延長することで生じる雇用制度の歪みを解消し、20年程度の有期雇用契約の導入と学び直すのが普通な社会により職業選択や働き方の多様性を担保しようという根本的な制度改革を提言している。ポイントはスキル再構築と転職の容易さ。人生で2〜3回の転職は普通で働きたい人は75歳まで働ける社会を構築するのが趣旨。働き方やスキルの身に付け方を多様化することで今の閉塞感を破り、多くの人が働きやすい社会が築けると思うと同時に移行期の困難さややる気のな2016/06/18
まめタンク
2
2019年58冊目。40歳定年で社会が変わる。この発想ほ新しいし、世界的に見ても終身雇用制ではなく年齢や生活によって仕事を変える事は当たり前。ただ、本書はその内容を初心者向けにアレンジしたために、逆に難しい本になっている。東大の教授が書いたから、、というのは失礼だけど実際の生活や社会が殆ど想像できなかったのは残念でした。あと、日本は借金大国という話は御用学者が公に言う台詞とピタリと一致します。2019/02/17