内容説明
「人間は万物の霊長」とゴウマンに喝破したのは中国古典の『尚書』泰誓編である。その霊長たちが嫁・姑となると、俄然、いがみ合う。このいがみ合いには、複雑微妙な見えない因縁があるらしい。実家と婚家先の家が持つ宿縁の相違、親子という他者の介入を許さない隔絶された孤我愛に必然的に内在する憎しみの情、等々諸々の感情が入り交じって理性的なコントロールは「解っちゃいるけど止められない」そうである。…しかし、しかしである。やはり大団円の時が来るらしい。天界は宿縁をふりかえ、所有欲的親子の愛情を普遍的愛にまで高めることで人は霊長になるかも…「嫁さんよ、アリガトウ!」天界の用意している言葉らしい。
目次
第1章 この血・この肉、私の縁(運命の約束;負け戦 ほか)
第2章 愛すればこそ(嫁と姑の戦い;息子を守る母 ほか)
第3章 ラヴ・トライアングル(遺伝している運命;私の三角関係 ほか)
第4章 嫁姑Q&A・BOX
第5章 ザ・同居(『あなたのお話、聞かせて下さい』;今日も姑(あなた)と、四二年 ほか)