内容説明
今や、リアル・パワー(真の権力)とさえ言われ、政策立案から決定・実施に至るまで、その鍵を握る、米国官僚。大統領、議会の権力の影に隠れ、これまでほとんど知られなかった。米国官僚の実態にスポットを当て、戦後、最悪と言われる日米関係改善への道を探る。
目次
序章 変化する米国の政治権力構造
第1部 米国官僚制の起源・展開・現状(パブリック・サーバント―米国官僚制の思想;米国官僚制の権力構造;米国官僚制の発達と補佐官制の確立;米国官僚制の問題点と今後の展望)
第2部 米国の官僚行政機構とその機能(大統領政治とホワイト・ハウス;外交・安全保障政策と関連行政機関;財政・経済・通商政策と関連行政機関;規制行政と規制行政機関)
第3部 事例研究(規制緩和と行政機関―国民利益と行政機関の立場;日米先端技術摩擦と行政機関―東芝事件、FSX問題の背景にあるもの)
第4部 結論 日米新時代の課題と提言(変わりゆくアメリカ;課題と提言―日米関係と米国官僚)